校長室便り
2013年08月01日
成城は、夏休み真っ只中

 夏休み中ですので、本校の7月のイベントを紹介しながら書いてみようと思います。

<臨海学校>

無事1学期が終わり、終業式の翌日から3泊4日の臨海学校があり引率をしてきました。大正14年(1925年)から全国に先駆けて実施した伝統ある行事です。中学1年生が全員参加し、選抜された各クラブのリーダー級の高校2年生が補助員として44人、引率教員は39人、という規模で宿泊行事として校内最大といえます。

修技(水泳指導)は泳力別に本校の教員が担当します。手際よい教員の指導により日毎に上達する生徒の様子を見ていると、本校の教員が皆体育教師に見えてくるほど、一人ひとりの教員に成城での経験が生きています。伝統ある私立学校だからこそあり得る風景なのだ、と思いました。

3日目の遠泳・修泳・浜レクでは、私は漁船に乗せてもらい上級班の遠泳に付き添いました。緊張して出発した生徒達ですが、遠泳の途中の休憩では、帽子に入れておいた袋の中から氷砂糖を取り出して口に入れるや「あっめぇー!」と感嘆の声をあげたり、浜から聞こえてくる○×クイズに「まるぅー!」「ばつぅー!」と泳ぎながら答えたりして、次第に余裕が出てくる様子が見てとれました。無事全員が浜に到着する間際、浜にいた仲間達が遠泳隊を囲むように拍手で出迎え、自然に生まれた一体感の素晴らしさに感激しました。

補助員にはそれぞれ担当する業務があります。朝早くに朝礼の準備をし、倉庫から船を海に出し、教員の泳力別修技指導を補助して、夕方には船をしまう、さらに校歌を歌いながら校旗を降納して、宿に戻っていきます。その姿は大変逞しく、私には輝いて映りました。

「自分達の時は悪天候のため遠泳が中止され、自分には今回が初めての遠泳でした。振り返ると自分の後に中1達が頑張ってついてきている。それを見て感動しました。」全員を引き連れて先頭を泳いだリーダーが遠泳を終えて語ってくれたこの言葉に、そして、それぞれの自己の力に挑戦した中1生全員の頑張りに、私は改めてこの行事の教育的意義と生徒の成長を実感しました。

中1生にとって、補助員の高2生の姿はきっとあこがれの先輩像として、これからも一人ひとりの生き方に何らかの影響を与えていくことでしょう。海で泳力をつけるだけの行事ではなく、伝統を継承するリーダー教育として、この臨海学校は成城生の逞しさの原点となることを確信しています。

<林間学校>

臨海学校の期間中に中学2年の林間学校が実施されました。こちらも大正7年(1918年)に日本で初めて本校で実施された行事です。臨海学校と同時並行だったため、私は引率できませんでしたが、農家での民泊、トレッキング、林業体験等、新しい取り組みが加わって、充実した行事だったと報告を受けました。

<エンパワーメント・プログラム>

8月はいよいよエンパワーメント・プログラムが始まります。来校するカリフォルニア大学の学生の選考が終わり、彼らを受け入れる本校のホストファミリーが決まりました。現在、参加予定の生徒達は事前課題に取り組んで準備をしていることでしょう。

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今の若い世代は・・・と言われますが、意外と強いです。しかし、意外にもろくもあります。成城の伝統ある男子教育を貫きつつ、どう逞しく育てていくか。これからの時代を生きる逞しさを育てていきたい、と考えています。

平成25年8月1日

 学校法人成城学校
成城中・高等学校
校長 栗原卯田子

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