校長室便り
2013年09月02日
成城生、自己開発の夏

1.エンパワーメント・プログラム

4月から準備して、本校初めての取組みである「エンパワーメント・プログラム」がようやく実現しました。8月12日から16日の5日間で参加した生徒達から満足度の高い評価を得ることができました。参加生徒は60名。カリフォルニア大学の学生が10名。東京大学の留学生が3名、横浜国立大学の留学生が1名。さらに、イギリス人とカナダ人の2名が講師として進行役を務めました。

8月11日午後2時。本校の保護者達が、カリフォルニアからの学生達を待ち受け、ホームステイの受け入れから始まりました。日本の家庭生活を体験するという留学生にとっても貴重な体験になると考え、保護者に受け入れをお願いしましたが、多数のご家庭がホスト・ファミリーとして協力して下さり、その数は留学生の数を上回りました。本当に協力的でありがたいことです。

さて、いよいよ初日、8月12日は8時45分に留学生と参加生徒が小講堂に集合し開講式をしました。私から歓迎の挨拶とプログラムの目的を話し二人の講師の紹介をしたあと、講師にバトンタッチ。講師の進行によりプログラムが始まりました。生徒達は緊張と不安を隠せない様子でした。

ところがいざ始まると、講師の進行が素晴らしく、世界のトップクラスの大学生達と一緒に机を囲み、一緒に議論し、一緒に活動して生徒達はどんどん変容していきました。例えば、英語を使って「議論」していくうちに、日本語で訳しにくいIdentityという言葉が英語のままで生徒たちに理解されていき、感激しました。生徒と学生の年齢が近かったことも功を奏したと思います。最終日のプレゼンテーションには保護者をお招きして、生徒が自分で考えたことを自分の英語で伝えました。初日の様子とは打って変わって逞しく見えた生徒達でした。学習のこと、進路のこと、生き方のこと等、様々な発表がされ、この様子を撮影しましたので是非学校説明会でご覧いただければと思います。

このプログラムの目的は英語力向上以上に自己開発にあります。海外の学生達の中に自分を置き、自分を見つめ、自分のことを考えることにあります。これからもこのプログラムをより発展させ、本校生徒の成長につなげていきたいと思っています。

2.ウォーターボーイズ

9月に行われる成城祭の名物の一つに「ウォーターボーイズ」があります。8月のある日の午後、校長室で仕事をしていたらプールの方から音楽が聞こえてきたので、練習を見に行きました。今年は工事の関係で公演回数を増やして実施するとのことで、リーダーを中心に気合が入っていました。チームワークを高め美しく仕上げようと、激しい練習に取り組む姿に心からエールを送ります。当日の完成度の高い演技を期待するのはもちろんですが、この活動により自主性、創造性、チームワークの力が一層高められ、生徒が成長していくことを期待しています。

3.ビブリオ・バトル(書評合戦)

8月31日都立深川高校を会場に「高校生書評合戦首都大会2013」都予選大会があり、校長室便り(7月1日号)でお知らせした通り本校も参加しました。私立の参加は今年が初めてです。朝校門の立ち話で生徒会に勧めたことがきっかけで校内予選にも参加したことから、私も応援に行きました。13会場で各4回の第1回戦が行われましたが、本校は高1の宮下君が参加し1回戦、2回戦とも宮下君の「お奨め」が見事チャンプ本として選ばれ、都大会進出が決まりました。素晴らしいことです。ほとんどが都立高生という中、都大会出場が決定した13人のうち私学生は3人でした。

4.図書室、美術室の完成

夏休みに改築中だった東館の図書室と美術室が完成しました。図書室閲覧コーナーは、生徒が放課後に自習室として活用できるよう具体的な検討に入っています。

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創立130周年を記念する新校舎の建築にあたりお世話になっている建設会社や本校教職員と連携して、生徒達のために素晴らしい校舎が完成するよう努力していきたいと思います。

これからも成城の伝統ある男子教育を礎に、世界に通用する逞しさをどう育てていくか。生徒の自己開発、自己実現をテーマに成城の教育を考えていきたいと思います。

次号は10月1日に発信予定です。

平成25年9月1日

 学校法人成城学校
成城中・高等学校
校長 栗原卯田子

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