校長室便り
2014年08月31日
盛りだくさんな成城の夏休み
1.インターハイ7月号に掲載しました通り、煌めく青春 南関東総体2014(平成26年度全国高等学校総合体育大会)の陸上競技に、本校高校3年鈴木康平君が男子100mと200mに出場しました。結果は男子100m予選4組で10秒89 。同組に記録が同じ10秒89の生徒がいて、その生徒だけが準決勝に進出していたので顧問に詳細を聞いたところ、準決勝に通過するのは「全9組2着までと上位6人」というルールで、10秒89の二人を分けたのは、1000分の1秒差とのことでした。惜しくも準決勝進出ならず。厳しい世界ですね。200mではウォーミングアップ中に肉離れを起こして欠場とのことでした。本校のようなスポーツ推薦入試を実施しない学校でよくぞここまでの成績をあげていると思います。成城の陸上競技のインターハイ出場は今年で14回目。トラック競技では初のインターハイ出場でした。成城高校3年鈴木康平君の努力を讃えるとともに、成城学校陸上競技部の更なる発展を期待しています。2.エンパワーメント・プログラム8月10日(日)、本校の玄関前でカリフォルニア大学の学生の受け入れをしました。次々とやってくる本校のホストファミリーに引き渡して、いよいよ翌8月11日から5日間、第2回目のエンパワーメント・プログラムが始まります。今年は、昨年も参加した生徒が10名ほどいるため、「基礎編」と「発展編」の2種類のプログラムを作成し、さらなるレベルアップを図りました。

今年の参加者は中学3年と高校1年、2年の希望者で85名。カリフォルニア大学からは選抜されたグローバルマインドの高い13名の学生を迎えました。これに東京大学の外国人留学生4名を加えて17人の外国人大学生が、生徒5人にひとりずつ付いて、計17のグループでカリキュラムを実施しました。ファシリテーターとしてイギリスとカナダ出身の2名が加わりました。

歴史に名を残す数々のリーダーを輩出してきた本校は、リーダー教育の伝統校といえると思います。こうした伝統をベースにして、次グローバル時代のリーダー育成を目指して始めたのが、今年で2回目の「エンパワーメント・プログラム」です。「エンパワーメント」とは一言でいうと自己確立。「自分の人生を自分で選択し、判断し、決断すること」を意味しています。グローバル・リーダーとして活躍するために何よりも大切になるのは、失敗をおそれずに挑戦する前向きな姿勢です。自分の意見を論理的にまとめて、臆することなく発信し、多様な文化を背景にもつ人々と協働する力です。今年のプログラムでは「アイデンティティとは何か」「リーダーシップについて」「東京オリンピック2020を考える」「高齢化社会について」など多様なテーマで議論し発表しました。昨年に続いて参加した生徒達は、グループの中でリーダーシップを発揮し一層の成長が見られたとともに、周囲の生徒に大きな影響を与え、継続することの大切さを感じました。閉会式の盛り上がりは昨年以上。単なる英語研修や海外研修では得られない経験ができたはずです。

私は、様々な進学相談会で受験生の保護者の方にお目にかかります。過日その中に、就職活動中の大学生に向けて「求められている人材」についての話をされている、商社の人事部にお勤めの方がおられました。その方に、人材育成の観点で「成城版グローバル教育」に期待をしているとお言葉をいただきました。今後カリフォルニア大学との連携を一層深め、成城版エンパワーメント・プログラムをさらに発展、進化させていきたいと思っています。

グループ討議

グループ発表

記念写真

3.吹奏楽コンクール

本校吹奏楽部が、東京都高等学校吹奏楽連盟主催の第54回東京都高等学校吹奏楽コンクールに出場。コンクールの規定により人数で出場する組が分かれます。男子51名からなる本校は「A組」(55名以内)。8月13日に「どりーむホール」での大会に出場しました。エンパワーメント・プログラムの最中で行かれませんでしたが、直前の練習を聞いて、男子ばかりの51人の演奏はさぞかし迫力あるものだったと思います。が、惜しくも銅賞でした。中高一貫校のため「高等学校吹奏楽コンクール」に中学生も出場できます。本校は11人も中学1年生が入っていますので、これからが本当に楽しみです。今夏は8月に校舎の引越があり落ち着かなかったと思いますが、彼らは今新校舎の地下にある部室で毎日練習を重ねています。9月の文化祭公演のために。本校の部活動の面白いところは、顧問教員が部員と一緒に活動していることです。吹奏楽部も例外ではありません。指揮をしたり演奏に加わったり、文化祭で是非その姿も御覧いただければと思います。

コンクール直前の1コマ

4.日本生物学オリンピック2014本選

8月7日付で校長宛に封書が届きました。「日本生物学オリンピック2014の本選への生徒の貴校参加について」という通知の文書で、本校高校3年の今村尭昭君が、日本生物学オリンピック2014の本選(8/16~8/19・筑波大学)に参加する80名に選ばれた、というものでした。

本校では過去にも、「日本生物学オリンピック2011」の本選に出場したことがあり金メダルを取ったとのことですが、高校3年生だったため、翌年の国際大会の出場資格はありませんでした。今回も高校3年生なので同様ですが、全国の80名に選ばれることが大変素晴らしいことです。まずは出場おめでとう。

5.きらめき未来塾2014

本校高校2年の海保航大君が、「きらめき未来塾2014」(8/18~8/22・淡路島)に参加しました。「きらめき未来塾」とは、認定NPO法人で、高校生を対象としてコミュニケーション力やリーダーシップ力を高めるセミナーなどを開催している青少年育成団体です。今回本校生徒が参加したのは、4泊5日の淡路島での合宿で、参加者は全国の応募者の中から選ばれる60名で、高名な方の講演や興味深いユニークな研修を受けるというものです。海保君より9月に報告を受け9月号に詳しく掲載する予定です。

6.鉄道研究部

本校鉄道研究部が島根県で開催された「全国高校生地方鉄道交流会」に参加しました。鉄道模型の部、写真の部、企画の部など様々な活動で交流が行われ、一畑電鉄に乗って撮影したり、地域の活性化の企画を提案したり様々な活動に取り組みました。これは文化祭で公開する予定ですので、9月号で詳しく紹介いたします。

7.ある卒業生のこと

夏休みの直前、本校を数年前に卒業したOBが突然校長室を訪ねてきました。本校卒業後に入学した大学がどうしても自分に合わず、思い切って退学して渡米。2年間思いっきり勉強して編入学試験に合格。この9月からカリフォルニア大学デイビス校に入学するとのことでした。きっと本校のエンパワーメント・プログラムを聞いて、私とは接点のなかった彼が校長室を訪ねてくれたのだと思うと嬉しくてなりません。逞しい体に自信とやる気があふれ、清々しい顔をした青年です。どんな道であれ、人生を果敢に切り拓いていく生徒や卒業生の姿こそが、私たち教師の糧になっているのだと実感したひと時でした。いつか本校のエンパワーメント・プログラムに学生として参加できたら素晴らしいことだと思います。9月からのカリフォルニアでの大学生活にエールを送ります。

8.進学講習

進学係を中心に1学期に検討を重ね、今年の夏期進学講習は「学年主催」から「教科主催」に切り替わりました。結果として高校生対象進学講習がこの夏休みだけで180講座設置され、170講座が開講されました。

夏季休暇中、自習室は工事の騒音のため開室できず、教室を開放する形でしたが、2学期からは70席ある新しい自習室「自修館」が夜7時まで開室されます(自修館の意味はまた別の機会に)。昨年開室した図書館閲覧コーナーの自習室、中学自習室に加えて、3つ目の自習室が完成し、校訓「自学自習」の実践が本格的に始まります。

いよいよ明日から新しい校舎での学校生活が始まります。「よりよい成城学校」に向けて、よい校風、よい環境を作っていこうと思います。

平成26年8月31日

 学校法人成城学校
成城中・高等学校
校長 栗原卯田子

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