校長室便り
2014年09月30日
文武両道主義の2学期が始まりました。

 突然の御嶽山噴火で尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたします。青い空を見上げると雲が高く薄く、金木犀の香りが風に乗ってきます。爽やかな秋、行楽シーズンのさなかでの災害でした。山岳部がある本校では、他人事ではありません。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 さて、文武両道の2学期が始まりました。9月号では、文化祭を中心に、クラブ活動など、成城生の様子をお伝えしたいと思います。

1.新校舎での授業開始

9月1日より学校生活の場が完全に新校舎に移りました。まず、登校時の入り口が、中学エントランス、高校エントランス、職員用エントランスに変わりました。職員用エントランスには英語版百科事典「エンサイクロペディア」の全巻が飾られるなど、130年の伝統を感じられる展示コーナーができました。この「エンサイクロペディア」は、明治期に陸軍大将乃木希典より寄贈されたもので、日露戦争で戦死した長男と次男の二人が成城学校から陸軍士官学校へ進んだことから、本校に贈られた感謝の寄付金で購入されました。当時は時代思想が今とは異なりますが、国家の近代化に向けた明治期教育の志向の高さに驚かされます。
新職員室はこれまで同様、生徒たちが自由に出入りでき、職員室の中に質問コーナー、相談コーナーがあります。カフェテリアも広くなり240席になりました。放課後にここで勉強している生徒も見かけます。その他多くの新しい施設が完成し、9月1日より新しい学校生活が始まりました。

2.文化祭 オープニングセレモニー

文化祭は、文化祭実行委員会(文実)により運営されます。高校2年生が中心です。今年の文実は、勝手のわからない新校舎を使っての運営なので特に大変だったと思っています。9月13日8時30分に文実が全校生徒を体育館に集め、オープニングセレモニーが始まります。成城では、始業式、終業式など中学校と高校をそれぞれ別に行うため、全生徒が一堂に会する唯一の時です。私はこの時が大好きです。が、早速予定していたビデオが流れない・・・。何とか「オタ芸」で切り抜けた彼らを応援する意味で、どんなことが起ころうともまず自分たちでよく考えて行動しなさい、とオープニングスピーチをしました。すると今度は、調理団体が仕込みを始めようとしたところ「ガスが出ない・・・」これも、建築工事の関係が原因だったのですが、何が起こるかハラハラするスタートでした。
いざ始まると勢いがつき、流石ノリの男子校。だんだん盛り上がってきました。

オープニングセレモニーの一幕

3.文化祭 クラス発表

各教室ではクラスの発表がありました。特に目を引いたのは、高校2年の「健康診断」と称する教室。入ってみると、各クラブを代表する選手や教員が腕立て伏せの回数を競うマッスル対決のイベント。最後に優勝したサッカー部キャプテンの筋肉美には皆拍手喝采でした。また、中学3年の「自作映画」がとてもよくできていました。日常を表現しつつテーマ性があり、微笑ましい笑いも誘っていました。

「健康診断」と称する教室で・・・

4.文化祭 クラブ発表

クラブでは、恒例の他校やOBとの招待試合が組まれ盛り上がるなか、今年は体操部の「成城マッスルミュージカル」が大混雑。なかなか入れませんでした。脇から覘くものの、ほとんど見えないくらいの盛況ぶりで、延べ約2000名の方々にご覧いただいたそうです。成城の「新名物」となることでしょう。楽しみです。ジャグリング同好会も難度の高い技に挑戦したり、楽しい演技を披露したり盛況でした。

 文化部では吹奏楽部、演劇部、鉄道研究部、美術部など、努力の蓄積を感じる素晴らしい発表でした。美術部の体験コーナーで私は【篆刻】に初挑戦しました。鉄道研究部では、部の歴史をはじめ鉄道のジオラマ模型が人を集めていました。今夏の「全国高校生地方鉄道交流会」で発表した、地域活性化企画を提案するプレゼンを楽しみにしていましたが、都合で割愛され残念でした。(本校の取り組みが掲載された地方紙が展示されていました。)

 成城マッスルミュージカルの様子

美術部の体験コーナーで篆刻(てんこく)に挑戦中

5.文化祭 有志団体

有志では何といっても「ウォーターボーイズ」。8年目となり今年は、二日間で延6700名の方にご覧いただきました。今年は「4段やぐら」に挑戦し成功しました。素晴らしい演技に感激し、目頭を押さえる人をみて、さらに感激してしまいました。もはや「成城名物」としてすっかり定着したと思います。有志団体で今年の新しい取り組みとしては、中学1年有志による「Say in English!」。桃太郎のパロディと、「アナと雪の女王」の主題歌“Let it go”を英語で披露しました。長い歌詞を暗記して、中1ならではの高い声がとても素晴らしい公演でした。また、高2の「古典作文」もユニークな取り組みでした。授業で習った古典文法を活用して、創作文やパロディを自筆で書き上げたものが全員分展示されました。自らの思いを書き綴ったもの、ユーモアにあふれ、思わず吹き出してしまうものも・・・。素直な男子の感性に感心しました。

高2の古文作文の発表

6.文化祭 クロージングセレモニー

片付けの日に、クロージングセレモニー。みんなの満足げな顔。文化祭実行委員長に握手を求められ、夏からいろいろとあって、本当に大変だったのだろうと労をねぎらいました。
まだまだ書ききれません。自由でのびのびした雰囲気と、みんなで力を合わせて何かをやり遂げる校風を感じる素晴らしい文化祭だったと改めて思います。

クロージングセレモニーで文実委員長が最後の挨拶

7.陸上競技東京都新人戦

9月20日に開催された高校新人陸上 東京都2014年 男子4×100mリレー決勝において、本校陸上競技部が第2位に入賞しました。私の出張中に連絡が入り、YouTubeにアップされているというので早速確認しました。予選は全体の5番目と苦戦した為、決勝はシードレーンに入れず8レーンでのスタートでしたが、ここ一番の強さが出ました。

陸上競技東京都新人戦 2014年 男子4×100mリレー決勝の映像はこちら

順位、記録とも昨年度を上回っての第2位。おめでとう。

追記・Hot News

仁川で開催された2014アジア大会で、日本がボート競技の種目「男子エイト」で銀メダルを獲得しました。日本チームのエイトの選手に、成城高校を卒業した現在一橋大学生の中村澄人君がいます。おめでとう。

文武両道主義の2学期です。頑張りましょう。

平成26年9月30日

  学校法人成城学校
成城中・高等学校
校長 栗原卯田子

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