1月下旬のある朝、出勤すると工事用の囲いが外されていて正門から見る景色が一変していました。早速登校する生徒の様子を見に行くと、門の前の坂を上がってきて校舎とサブグラウンドの全貌が見えるや、生徒達から次々と「おぉー」という歓声が上がりました。これまでの工事による不便さを一気に解消するような笑顔でした。また、校地を道路として提供したことで、通学路の道幅も広くなりました。別の学校みたいと思ったのは私だけではないでしょう。 正門から校舎を望む
1.米国と豪州から日本人学生6名来る 1月14日(水)「鈴木琢也氏講演会」が開催されました。この日、本校では午前中に今年度最後の中学説明会がありました。そのすぐ後の慌ただしい中、カリフォルニア大学バークレー校から鈴木琢也さんをはじめとする5名の学生、オーストラリアのシドニー大学から、本校卒業生が1名、計6名の日本人学生が本校にやってきました。
4人とも入学の仕方や勉強していることがすべて違うので、講演会に参加した生徒達は海外での様々な学び方を知ることができたと思います。オーストラリアからは、本校からシドニー大学に進学した卒業生が加わり、成城での学校生活とオーストラリアでの大学生活を語ってくれました。 これらの大学生の中でも、鈴木琢也さんの人生は別格でした。彼は中学で既に「ぐれ」てしまい、勉強には全く興味をなくし、偏差値最下層の高校に進学。高校卒業後は「とび職」になり、あるきっかけから「親父みたいになりたい」と勉強を始め、現在、世界のトップ大学のであるUCバークレー校にいる、という経歴の持ち主です。 鈴木琢也さん(一番左)講演会の様子
2.校友会総会 1月18日(日)カフェテリアにおいて、校友会(成城卒業生の会)の総会が開催され出席しました。総会後に実施される恒例の講演ですが、今年は本校卒業生で東京芸術大学・邦楽科を出られた、杵屋五三吉(きねや ごさきち・芸名)氏による邦楽が予定されていました。ご高齢のため当日は大事をとって、お二人のご子息の演奏となりました。お二人とも東京芸大のご出身で、ご長男は杵屋五吉郎、二男の方は望月太三郎の芸名で、お父様の後を継いで京都の南座、東京の歌舞伎座でそれぞれご活躍されています。ご専門は、三味線、堤で、パリをはじめ海外でワークショップをこなされているからでしょうか、素晴らしい演奏とともに、大変分かりやすい解説に感激しました。私事ですが、たまたま去年5月に歌舞伎座で「團菊祭五月大歌舞伎」を見て、記憶が新しかったせいもあり場面を思い出すような演奏でした。正直なところ生徒たちにも聞かせたかったと思いました。
3.卒業生の来室 総会には出席されなかった本校の卒業生が後日二人来校され、お話を伺うことができました。お二人とも高校からの入学生で、現在
新しい校舎に感激しながら、学生時代の旧校舎の雰囲気も懐かしく語っておられました。お二人とも現在お子様をお持ちで「親として」の視点からも成城を見てくださいました。共通して語られたことは、母校の後輩のために、何か力になれないかということでした。昔懐かしい成城というだけではなく、今後の成城への期待を熱くしてお帰りになりました。
4.在校生の来室 高校生がひょっこり校長室に。予期せぬ来客に聞くと、「入学試験の休みを活用して数日アメリカに行ってきます。『アメリカのおじさんの話』『終業式と始業式の校長先生の話』・・・様々なことが重なって、これがきっかけとなって一人でカリフォルニアに行ってみることにしました。」と。せっかくのチャンス! 大いに活かしてしっかり見聞きし考えてきてください。
昨日1月30日、4年間にわたった工事が終わり、建築業者から引き渡しがありました。明日2月1日からは入学試験が始まります。中学、高校で本校を受験する受験生の皆さん、大学入試を控えた本校高校3年生の皆さん、いずれの皆さんも是非体調に気をつけて、最後まであきらめずに、実力を発揮して下さい。 平成27年1月31日 |
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