学校行事
2011年04月04日
未来の履歴書の作成

 本日は、高校での進路指導の取り組み、「未来の履歴書の作成」のご紹介を致します。この企画は、4年前から始まった高校1年生向けの取り組みです。6年後、つまり大学4年生になった自分をイメージして、希望する就職先へ宛てた履歴書を作成するというものです。

 この取り組みは、高校1年生で行われる「文理選択」を充実したものにするために行われました。本校では高校2年生から、文系と理系に分かれて本格的に大学進学に向けて受験勉強を始めます。高1の文理選択は、将来の職業を左右しかねない大事な選択なのですが、ともすると、成城生は教科の得手不得手で選択をしてしまいます。

 生徒たちには、得手不得手ではなく、自分が将来なにを生業として生きていくのかという理由で、文理選択を行って欲しいという願いから、この企画が始まりました。

 

(1)事前学習

 まず、始めに本校の小講堂において、「未来の履歴書」に関するガイダンスを行います。以下に、そのスライドの一部をご紹介いたします。


 このように、企画の意図から、どのように職業を考えるかまで、ケーススタディなどを交えながら説明をしていきます。

 また、年によって微妙に企画の詳細が変わりますが、会社役員として働く成城の卒業生や、リクルート社に勤める卒業生などから、卒業生講演をしてもらい、「仕事」に関してアドバイスを貰う場合もありました。

 義務教育から抜け出したばかりの高校1年生にとって、「仕事」から進路を考えるのは、とても新鮮な感覚のようです。

 

(2)提出された履歴書

 夏期課題として出された履歴書は、2学期が始まると提出されます。以下はその実例です。


 履歴書のフォーマットは市販のものに手を加え、個人情報を保護しつつ、記入欄を多くした本校独自の履歴書を用いています。

 

 ディーラーを志望した、ある生徒の志望理由をみてみましょう。書き慣れてないので、一人称が少しおかしいですが、夏休み中しっかりと考えた結果です。彼は「物を手に入れた時の感動」を人に与えたいと思って、この職業を選んだそうです。

 そして、「学生時代に打ち込んだこと」に関しては以下のようなことを書いていました。自転車競技部の生徒なので、大学でも自転車を頑張りたいと思っているようですね。



(3)文化祭での掲示

 提出された履歴書は文化祭で展示し、来場者に「これは内定だ!」という履歴書には、「内定者シール」を貼ってもらいます。


 これは履歴書は他人に見られるものである、という意識付けを行うと同時に、お互いの履歴書を見合うことによって、刺激を受けて欲しいという目的があります。

 人気就職先は、なんと成城中・高等学校です。これは、成城の学校生活に対する満足の現れとも取れますが、まだまだ職業の吟味が足りないとも考えられますね。


 こういった進路指導の取り組みは、生徒たちにも好評を得ています。生徒たちには、目標を持って勉学に励む楽しさを、課題を通して学んで欲しいと思っています。


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