成城スクールライフ
2011年04月13日
旧中1の理科実験(脳の解剖)

 本日は、昨年度に行われた中学1年生(※現中2)の理科2の実験の様子をご紹介いたします。

 実験のテーマは「ニワトリの脳の解剖」!とは言っても生の脳ではなく、ドッグフードとして販売されている「鶏頭水煮」を使用しています。

 小さな材料ですから扱いにくいのですが、生徒たちはピンセットなどをうまく利用しながら丁寧に解剖し、眼球や視神経も確認しながら最後は脳全体を取り出していました。


 脳を取りだした後は、外形を詳細に観察・スケッチし、鳥類の脳の特徴をまとめ、ヒトと鳥類の脳の形態的相違点と、行動等の相違点について関連付けて考察していました。


 さらに、脳の裏面を交叉する視神経を確認して、目で受容された光の刺激がどのように大脳に伝達されて視覚を生じるのか、すなわち左右の眼球から得られた光情報からどのように視覚を生じるのかについて考察します。


 本校の実験レポートをまとめ上げるには、実験室での観察以外に、自宅に帰ってからの調査・学習が不可欠です。中学1年生の理科実験は演示実験も含めると年間で約20回行われます。回数は特別に多いわけではないかもしれませんが、実験結果等をまとめて提出する「レポート」がかなり重視されています。

 いくら真剣に実験を行っても、レポートがまとめられなければ評価されません。授業で学習したことを参考にして観察し、考え、自宅に帰った後でさらに資料を探して調べ、最後に考察としてまとめます。立派なレポートをまとめるためには、実験にかけた時間の何倍もの時間がかかりますが、中学1年生とは思えないような鋭い考察をしてくる生徒もいるそうです。

 ただ単に不思議で面白い実験を体感するだけの「体験学習」で終わらせることなく、自然現象を科学的な視点で捉えなおし、また、考え、調べ、悩み、結論をまとめあげるという「学び」の基本が集約されているのが成城の「理科実験」といえます。


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