中学生:私たちの身のまわりの環境地図作品展・受賞作品紹介(8)
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本日も引き続き、中学生たちの「第23回 私たちの身のまわりの環境地図作品展」(主催:環境地図教育研究会)の受賞作品を紹介致します。
今回は努力賞を受賞した、中学2年生の松田くんが作成した「避難経路NO バリアフリー」をご紹介します。
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受賞者からの作品の説明・感想は以下の通りです。
<受賞者からの作品の説明・感想>
僕の住む町は、昔から住み続ける人が多く、戸建てが建ち並ぶ住宅街となっている。道幅も狭く路地が入り組んで、車道と歩道の区別がない所や、区別がされていても段差があって、お年寄りや車椅子の人達が不安そうに生活している姿を見かける。そこで今回、通学路においてバリアフリー化されていない箇所を調べ、安心かつ安全に避難する経路を探ってみることにした。
まず、大まかに「①道幅が狭い、②車両の通行量が多い、③段差がきつい、④人通りが多い、⑤坂道が急である」の五項目を意識しながら歩いて調べた。バリアフリー化されていない箇所は写真を撮っておき、後で分類することによって、どのような障害が多いのか把握する材料とした。
次に、バリアフリー化されていない五項目を色分けし、地図にマーキングしていくことでバリアフリー化されていない箇所や項目の多少を見やすくした。その際、土地柄との関係性も併せて考えられるように、住宅街、高層マンション、商店街等の色分けも行った。
調べた結果、普段何気なく通っている道も意識して歩いてみると、たくさんの障害があることに驚いた。僕が分類した五項目中では、道幅が狭い箇所が最も多く、電柱や植木、自転車等の障害物がはみ出ていて、非常に通行しづらく、いざというときには命の危険にも繋がると感じた。
今回、環境地図を作成してみて、この地域ならではの問題点がよく判った。住民の入れ替わりも少なく高齢者や車椅子、杖等を使って生活する人が増加することを踏まえ、住みよい町作りをしていく努力が必要であり、私たちもマナーやルールを守って生活することが大切である。今回の経験を生かし、少しでもバリアフリーに貢献していきたいと思う。
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