校長室便り
2016年12月01日
「出会い」

1.表彰

始めに、10月号で書きそびれてしまった表彰の報告をします。

東京都建設局主催の「土砂災害防止に関する絵画・作文」で中学3年の下川大翔君が「建設局長賞」、谷口絃君が「河川部長賞」を受賞し表彰式がありました。また、12月2日まで「新宿プロムナードギャラリー」に二人の作品が展示されています。おめでとうございます!!

 

次に、11月5日、中学体操部が「第59回東京都中学校体操競技新人大会」で「団体優勝」しました。写真は、北区滝野川体育館で行われた表彰式の様子です。優勝おめでとう!! これからの成長が楽しみです。

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2.マリースクール出前授業

マリースクールとは元赤坂にあるインターナショナルスクールです。かつてカリフォルニア大学バークレー校の女子学生が本校に来た時、彼女が私に川﨑先生を紹介してくれました。川﨑先生はマリーインターナショナルスクールの代表者で、物語ではなく「身近な算数や理科の実験」を通して英語を学ぶという手法で英語教育に取り組んでおられ私も大変興味を持ちました。たまたまドクター・シーラボという会社がスポンサーになってマリースクールの出前授業を募集していることを知り、応募したところたくさんの学校の中から本校が選ばれました。今回紹介するのは、12月に3日間実施する本番のために、11月9日に行われた試行授業の様子です。

 

中1、中2、中3から14名ずつ計42名が参加しました。生徒は二つのグループに分かれて、理科と算数の授業を体験しました。二人のJETの先生もサポートに入りました。

写真は、プラスチックバッグに水を入れ、袋の外から鉛筆を刺すとどうなるか、という理科の実験。鉛筆に関する条件を変えながら、結果を予測しそれを発表していきます。最後に実際に実験をして結果をまとめました。

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生徒の感想文によると大変好評で、楽しく学んだ様子が伺えました。


 

 

3.自衛隊音楽祭り

本校の理事長は卒業生(S32年卒)で、かつて「南極越冬隊」に医師として参加された方です。ある日理事長ご夫妻と食事をご一緒した折、南極観測船「しらせ」で出航を直前に控えた海上自衛隊の方に遭遇しました。しばし南極の話題で盛り上がり、いつか本校で南極の話を聞かせてほしいとお願いしました。この出会いがきっかけで、日本武道館で開催される自衛隊音楽祭りに招待していただきました。開催前日に本校吹奏楽部が招待されました。かつて招待して頂いたことがあるとのことでしたが、今回も希望する生徒と顧問が参加し、生徒達は「凄かったです!!」と高いレベルに触れた感激を表していました。

私は理事長夫妻と事務局長と一緒に翌日の公演に伺いました。私は初めてでしたが、聞くところによると抽選だそうで、めったに鑑賞できないのだそうです。実際に芸術性が高く、特に女性のボーカルが美しくかつ素晴らしくて大変感動しました。出会いとご縁に感謝しています。

 

 4.マラソン大会

今年も森林公園でマラソン大会が行われました。お天気に恵まれた紅葉の中を中学生は9.5キロ、高校生は10キロ走ります。

image006まず中学生の開会式。ピストルの音で中学生が一斉にスタートしました。30分ほどして高校生の集合時刻。高校生が広場に整列して開会式を待っていると、1位の中学生がゴールめがけて入ってくるのが見えてきました。すると、高校生が歓声を上げて一斉に拍手を始めました。後輩を讃える素晴らしい光景。臨海学校で中1を面倒見たり指導する高2の姿と重なって、成城らしい素敵な光景に映りました。

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ゴールして喜び合う二人。嬉しそうです。

ゴールして喜び合う二人。嬉しそうです。

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5.芸術系の卒業生

本校卒業生(H10年卒)にプロのマジシャンがいます。11月の東京私立中高協会理事会後、第3支部の理事たちと食事に出向いたその店で、彼のマジックが披露されました。全員が驚きの喚声をあげました!! マジックレベルの高さには、私もびっくりしました。

11月20日には、10月号で紹介した人間国宝の卒業生「敦賀若狭掾」(S32年卒)による新内演奏会を国立劇場で鑑賞しました。昼から夜まで延々と続くプログラムに最後まで出演され、自らの作曲を三味線で披露されたり、力あふれる素晴らしい演奏会でした。さすがサッカー部のOBの体力でした。はじめての新内でしたが、古典落語によく出てくる有名な話や江戸の人情話は推測がしやすいせいか、言葉がよくわからなくても理解できました。また舞台全体を振り返ると、旧いのにどこか新しさを感じる魅力ある舞台だったと思います。

加えて、ビッグニュースです。「少年ジャンプ」の最新号(12月12日号)より、青春サッカーストーリー「オレゴラッソ」の連載が始まります。漫画家、馬上鷹将(もうえたかまさ)さんは本校の卒業生(H21年卒)です。そして彼もサッカー部のOBです。巻頭カラー54ページ「己を超えろ!!」・・・凄い迫力ですよ。何故この連載を知ったかというと、10月に「新連載にあたり、登場する学校のモデルとして成城の校舎を使わせてほしい」という依頼状を当人から受けていたからです。いざ「少年ジャンプ」が出来上がり、見てみたら何とも嬉しくなりました。

こうしてつくづく思うことは、男子校は実にユニークで面白い人が育つということ。人並み外れた個性と能力の持ち主で、理想をとことん追い求めていくその姿は、自由でのびのびとした校風の中から生み出されていくのでしょうね。

 

 

 6.弁論大会・都大会

本校の高2全員が国語の授業で取り組んだ弁論。各クラスから選ばれた代表が成城祭(初日の様子2日目の様子)で競った弁論大会を既に9月号で紹介しました。

その中の二人が赤羽会館で行われた都大会に出場しました。

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写真は「たかが6年、されど6年。侮るなかれ学校選び」と題してスピーチする小杉君。自らの経験を語りながら「男子校のよさ」を力説したスピーチは、自然体で好感が持てました。

 

私は本校での学校説明会があったため、豊嶋君の弁論には間に合わなかったのですが、演題は成城祭の時と同じ「オタクは犯罪者予備軍なのか」でした。

閉会式では、一人ひとり講評がありました。「初めての問題」「ユニーク」とそれぞれに内容のよさを評価していただき、抑揚の付け方など話し方の工夫をするといい作品になると激励されました。

 

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二人のために濱野君が応援に駆けつけていました。「他校の生徒の弁論を聞いて大変勉強になりました。」と3人。「弁論」は自分で考え、自分の意見を人に提案し、問いかけていきます。自分をさらけ出し、課題にぶつかっていく一人ひとりのエネルギーを感じます。会場は若い熱気にあふれていました。

 

7.結婚披露宴

本校関係者の結婚披露宴にご招待いただき出席いたしました。相手の方も学校関係で所属校の校長先生が列席されていましたが、その校長先生は、何と私が都立高校の校長をしていた学校の女性教員でした。久々の再会に「ずいぶん成長しましたね。」「こんなことがあるのですね。」とお互いが感激。ご縁に嬉しく、「人の出会い」の不思議さに感動した一日でした。

 

8.台北医科大学教授来訪

小石川中等教育学校の校長をしていた時、日本で新型インフルエンザが流行し、2期生のオーストラリア研修が「日本からの入国拒否」というオーストラリア側の事情から予定通りの実施ができなくなりました。結果として延期を判断しましたが、生徒たちの理解を得るために、「感染症」の勉強会を校内で実施した、という経験があります。その折、国立台湾大学医学部を卒業され台北医科大学に勤務されている范(Fan)博士にお会いし交流させていただきました。その范先生がこの度来日し成城学校を訪ねてくださいました。先生は寄生虫学、熱帯医学のご専門で、若手の研究者と一緒に来校されました。アフリカのスワジランドで熱帯疾患の研究に取り組まれるなど、国際的に活躍されている学者です。しばらく前にHIVに関心を持つ医学部希望の本校生徒が校長室に来たので、彼を范先生に紹介したりしました。

范先生と相談した結果、来年夏の本校台湾研修に協力してくださることになりました。

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「何もしなければ何もしてくれないが、やりたいと思えばとことんできる」そんな学校にできたらと思っています。出会いを大切にして。

平成28年11月30日    栗原 卯田子

 

 

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