校長室便り
2015年06月30日
~百三十歳を祝う~

「校舎の景色がすっかり変わったけれど、明るくて、自由でノビノビしている生徒や学校の雰囲気が変わらなくて、ホッとしました。」祝賀会に参加された卒業生の声です。

 今月号では、本校創立百三十周年記念事業の一環として開催しました記念式典(6月5日)と新校舎完成披露と祝賀御礼の会(6月6日)を中心に振り返ってみたいと思います。

 

1.記念式典

創立百三十周年記念式典は、6月5日、全校生徒1612名、一部の卒業生と保護者、そして全教職員と学校役員が参列し、二部構成で開催されました。会場の文京シビック大ホールは満席でした。実は、小石川の校長時代に、このホールで「創立九十周年記念式典」があり、ここで再び式辞を述べる機会に巡り合えたことは感慨深いことでした。

オープニングを吹奏楽部による演奏で飾り、第一部の式典は校長式辞から始まりました。式辞を作成するにあたっては、成城学校の校長としての丸2年間で読み解き知り得た百三十年の学校史を自分の視点で整理し、これからの成城に対する思いをまとめ、成城生へのメッセージとなるようにしました。この式辞の原稿は、1学期終業式に配布される「学校だより」に掲載されることになりました。在校生、保護者の皆さんには、今一度目を通して頂いて思いを共有したいと思います。

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続いて理事長先生がご挨拶され、成城の卒業生として後輩への熱い思いが伝えられました。

第一部の最後は、生徒会長による生徒代表の言葉。心が一つになった第一部でした。

 

第二部に入る前に『記念映像』が披露されました。旧い資料から取り出した百三十年前の映像から始まり、だんだんと現代に近づいていく形で構成されました。「スターウォーズ」をイメージさせる演出で、校章「三光星」が輝く場面では、生徒達から「ウォー」という歓声が上がりました。

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第二部は、社会の第一線で活躍される卒業生の先輩方4人と在校生との座談会。高校3年生が司会団を務めました。以下は4名のプロフィールです。

  • 自称「駄菓子屋の親父」の製菓会社社長。製品の一つ「うまい棒」は世界で評価されている味で、下町でグローバル化にチャレンジする1人。
  • 成城卒業後社会科学部で学び、様々な会社経験の後、現在は二つの会社取締役。そのうち一つは創業百四十年を超える会社で、日本の伝統食「蕎麦」を製粉する。
  • 卒業後医学部に進学し医者として勤務していた病院を辞めて、JAXAに転職。現在宇宙飛行士の健康管理部門に所属し、国際宇宙ステーションにおける医学運用への認定を受け、大西卓也宇宙飛行士の専任として活躍している。
  • 理学部化学科へ進学し、大学の卒業研究以来研究にどっぷりハマる生活。大学で教鞭をとりながら現在も化学研究を続けている。

登場した先輩方はそれぞれの語り口で、成城での思い出、自らの人生を語ってくれました。司会の生徒たちは、先輩方から次々と成城生へのメッセージを引き出します。波乱万丈ともいえる人生の流れ、その中にあるチャンスを自分がどう掴むか、そしてそのためには日々の自分がいかに大切かを伝えてくださったと思います。最後の「質問コーナー」では、在校生も卒業生も初対面にもかかわらず笑いをとるノリで、さすが成城生同士だな、と思った次第です。

成城にはこのように、多様な分野で活躍する卒業生が多数います。それぞれの生き方が素晴らしく、成城生には彼らをロールモデルにして、限りない可能性が秘められている「これからの時代」に挑戦してほしいと思います。

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2.新校舎完成披露と祝賀御礼の会

翌日11時から、完成した新校舎のお披露目。校舎、屋上、グラウンドなど、自由にご覧頂きました。記念企画として、グラウンドではサッカーの試合を、選択教室では歴史資料の展示をご覧いただきました。私はその展示コーナーに「本校第9代校長澤柳政太郎校長が府立五中(現小石川中等教育学校)初代校長伊藤長七にあてた直筆の手紙(長野県にある歴史館に寄託)の写」と、「専門家に作成して頂いたその書き下し文」を展示させてもらいました。成城と小石川の知られざる旧きご縁に感謝しています。

13時からは、600名を超える方々が一堂に会する祝賀御礼の会。司会は「はなまるマーケット」等でお馴染みのアナウンサー。

新宿区長、東京私立中学高等学校協会長をはじめ多くのご来賓の方々にご臨席を賜り、盛大に始まりました。80歳を超える方々から、ついこの間卒業した方まで、多くの卒業生とともに、旧教職員、師親会の旧役員の方々を囲んで、楽しいひと時を過ごしました。

成城の歴史とともに、厳しく温かい人間教育の校風に触れ、伝統ある男子校の一面を皆様と共有できた会だったと振り返ります。熱いエールをありがとうございました。

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3.記念品

  • 百三十周年記念写真集

一方から開くと創立時からの貴重な写真が、反対側から開くと新校舎ができるまでの写真が紹介されるという面白い写真集です。

  • 本校美術部の生徒が描き美術展で入選した新校舎のスケッチと、昔の校舎の写真をポストカードにしました。
  • そのほかに校章入りの記念品を作成しました。ここで特筆すべきは、社長の計らいで実現した「成城創立130周年記念『うまい棒』」。個装紙に、校章三光星を付けた成城健児と新校舎が描かれた「非売品」です。豪快にも、これが一人に30本ずつ配られました。生徒達が喜んだこと!!。

もしかしたら、今年の成城祭(文化祭)で再び登場!!?是非来て下さい。

<余談>

大江戸線の駅で下校途中の本校中学生に呼び止められました。彼らは歩きながら記念品の話をしていたようです。「校長先生は記念品のうまい棒の秘密、知っていますか。」私はすかさず、「明太子味の予定だったのが、たこ焼き味に変更になったのでしょ? 」と答えました。(この意味はヒミツです。)何故か、大人でも子供でも人を笑顔にさせる不思議なお菓子です。

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この会の成功の陰には、師親会(PTA)をはじめ百三十周年記念事業実行委員の教職員、事務職員の協力がありましたことを申し添えます。チーム成城のおかげです。無事終わってホッとしています。ありがとうございました。

 

百三十周年というのは記念事業のその日をいうのではありません。引き続き様々な行事や企画を通して成城の百三十年を祝い、本校の教育活動を盛り上げていこうと思っています。

 

今年も早いもので半年が過ぎ、丁度、折り返し点の日になりました。今年後半は新しい取り組みがいろいろと始まります。来月は初めての台湾研修に行きます。成城の教育が目指す本質を大切に、生徒の芽が伸び、互いが伸ばし合っていくように願って取り組んでいきます。

平成27年6月30日

学校法人成城学校
成城中学高等学校
校長 栗原卯田子

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