社会科

教科別指導内容 社会科

中学の社会

中学校では、1、2年で歴史と地理、3年で公民を学びます。それぞれ特色を持つ科目ですが、最終的な目標は共通なのです。
そこで、私たち社会科の教師が、どのような授業をめざしているのかを紹介しながら、皆さんの授業へのかかわりかた、学習の進めかたについてのべてみたいと思います。

例えば、歴史の分野で“縄文時代”を取り上げてみます。この時代が縄文土器という生活用具に代表されることは知っていると思います。
この土器をつくるということは、人類がはじめて行った化学変化といわれています。しかし、どのようにつくられたのかと聞かれると、きちんと正確に答えるのは難しいですね。
こんなときには、実際に縄文人が行った、土器づくりについての学問的研究や土岐づくりを通して、縄文人の技術や精神、社会生活へと謎や疑問は次々と広がっていきます。
そして、縄文時代に対するイメージが深まっていき、縄文時代の事実や本質に迫っていけるのです。

このように、歴史というのは、単純にある時代を知識としてだけ理解する、単なる歴史事項の暗記ではありません。
歴史の事実、本質に対する謎とき、推理、思考することが楽しいのです。
さらに、自らの手を動かし作業する中で、感動したり、歴史の事実を探究したりすることが楽しく、おもしろいのです。
こうして、歴史には、いろいろな見かたや考えかたがあり、多様に歴史は見られるんだという楽しさにもつながって行きます。

私たちは、この最も楽しい部分を、授業の中で可能な限り保障することをめざしています。以上歴史学習を例にのべてみましたが、このことは社会科のすべての科目に共通することです。
さて、このように授業の中では皆さんひとりひとりが、実は主人公なのです。
皆さんには、歴史の事実、社会の事実にちょっとだけ注意を向けてもらい、事実に対する疑問、問いを常に持って授業に参加してほしいと思います。
そのことが学習の第一歩でもあります。

高校の社会

皆さんが中学校で学んできた“社会科”は、高校では、地歴科・公民科という教科の中で、さらに一歩深めて学習していきます。
さて、中学時代には、“社会科”が嫌いであったり、受験科目としての単なる事項の暗記科目だと考えていなかったでしょうか。
これは、社会科の授業が「むずかしくて興味がわかない」とか、「何をいっているのかわからない」、つまり「おもしろくない、つまらない」という不満が原因しているのかもしれません。
この不満は、「おもしろい授業、ユーモアのある楽しい授業をして欲しい」という要求でもあると思います。
もちろん、「おもしろい、楽しい」という要求は、駄洒落や冗談をふりまいたりすることではないでしょう。
私たち社会科(地歴科・公民科)の教師は、生徒が生き生きとして、「おもしろい、楽しい」と思える授業の内容、授業の方法について次のように考えています。

授業の内容

すべての生徒が良く理解できて、わかりやすく楽しい授業であること。授業が「なぜ」「どうして」という追究心、学習意欲が高められるものであること。
学習内容は、この要求に応じて「新しく知り得た、考えた、学びとれた」という未知の学問を知ることが可能な新鮮なものであること。
授業を通じて生徒と生徒、生徒と教師が人間的に、知的に交流ができること。
などの点から、授業の課題を設定します。

授業の方法

講義が中心としながらも、生徒の一般的常識、身近な問題から発想したり、教師と生徒が対話をしたり、生徒たちが討論したり、感想文や自由課題で自分の考えを表現したりできるように授業を工夫します。
すなわち、教師が「何をどう考えるか」ということと、生徒が「何に興味を持ち、何を学び知りたいのか」ということを常に研究、実践し、より良い授業を創っていくということです。そして、生徒自身が、これらの授業の主体、主人公であるということです。皆さんも、積極的に授業にかかわってほしいと思います。