校長室便り
2017年10月31日
「飛び出す力」

成城祭を終えた9月の最後の週から10月にかけては、中学生は運動会の練習、高校生は進学準備と「切替」を求められます。高校1年生は文理適性検査を受け、来月の三者面談に備えていきます。高校3年生にとっては指定校校内選考やAO入試のエントリー、模擬試験の受験等、大学入試に向けての取り組みが具体的になります。

1. 飛び出す力

そのような中で、先月30日に実施した『新しい世界へ飛び込む力~社会のレールの外へ~』と題したグローバル講演会では、米国公認会計士でベンチャー投資家である石崎弘典氏と、元弁護士で僧侶をされている堀江利昌氏の2人の卒業生(ともに平成17年3月卒業)から、これからの社会で生きるための「力」について考える機会を得ました。高校卒業後東大、早稲田に進学した二人は、それぞれに日本から飛び出した経験を持ち今の自分を後輩たちへ素直に語りました。

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自らが飛び出していく先は決して海外とは限りません。どこへ飛び出すにも、自分が見聞し感じたことから新しい何かを始めるには、十分な知識や教養のもとに「一歩前に飛び出す力」が必要だと思っています。その原動力となり得るのは何なのでしょうか。こだわりや失敗体験かも知れません。

2. 中学運動会

10月8日は中学運動会でした。前日の雨にも関わらず芝生グランドは水捌けがよく、爽やかな朝を迎えました。多くの保護者、ご家族の皆様が続々と来場され、グラウンドはあっという間に一杯に。STO_0061 STO_0071 STO_0072 STO_0083 STO_0082STO_0147 STO_0367STO_0473 STO_0530

今年は「クラブ対抗リレー」にパフォーマンス部門を設けるなど様々なところで工夫が見られ、成城の質実剛健な校風とともに男子校特有のノリノリの雰囲気も出して、チームワーク、チーム力を感じました。

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また、1年生の「成城ソーラン節」、2年生の「騎馬戦」、3年生の「成城マスゲーム」の演技は大変見応えがありました。

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DSC04398天気もプレーもさわやかでした。特に恒例の「全員リレー」が大いに盛り上がり、力一杯走る姿に感動しました。

3. 台風の中の十月考査

台風21号の接近により、午後12時半に延期して開始された十月考査でした。交通機関の遅れにより数名の生徒が別室受験となりましたが、皆様のご協力のおかげで大きな混乱なく実施できました。感謝しています。

4. いじめアンケート

本校では6月と10月に「いじめアンケート」を実施しています。男子校ののびのび自由な校風の中ですが、見逃してはならない実態を把握するためで、早期発見に役立てています。いじめ・体罰は絶対許さない。もしもあれば速やかに対応し解決していく。これが本校のスタンスです。

5. 災害対策

10月12日に本校で新宿区避難所運営協議会を開催しました。11月19日の地元地域の避難訓練に備えて、最後の打ち合わせがされました。続いて10月27日には、災害対策について「伴に」考える研究会が本校で開催されました。私立校と災害拠点病院との連携で進める医療避難所運営の取り組みをテーマに、中央大学杉並高等学校の菊地先生が生徒とともに来校され、実践事例を報告してくださいました。

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菊地先生の実践報告

 

この日は東京音大付属高校、自由学園から体育科の先生が参加され、本校からは私と村岡教頭と生徒会の生徒が参加しました。今後の参考になる交流でした。

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挨拶する生徒会長の武井君

 

6. 台湾映画と金原教授

10月28日に日本台湾教育センターのお力添えで「台湾映画祭」で上映された映画の鑑賞と法政大学の社会学部教授金原瑞人先生による講演会が開催されました。金原先生は初対面でしたが、とても気さくな方でしたので、なぜこの映画を選ばれたのかお尋ねしたところ、◆台湾の歴史・文化が背景にあり現代台湾の理解につながるもの◆ある程度短い時間で完結しているものという観点で選ばれたとのことでした。確かに106分のこの映画は手頃な時間でした。

感想としては、よく構成されテーマも優れている映画だと思いましたが、台湾の30年間を描いた内容は映像から表面的に理解できるものではなく現代の高校生には難しかったのではないかと思いました。私的には学校紛争世代であるため、時代思想に流された自分たちの学生時代が虚しく悲しく甦って涙が出てきました。「失ったものを振り返るな」という最後の字幕は「前に飛び出す力」へのメッセージです。

台湾に興味を持つ生徒たちには私がかつて見た台湾映画「KANO」をお薦めします。また、これらの映画に関係して、本校図書館で出会った「躍動する青春・日本統治下台湾の学生生活」という本は、日本が統治した50年間の学校教育を知る上での参考としてお薦めしたいと思います。

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【飛び出すのは自分】

教育講演会(グローバル講演会)を実施すると、聞きにきて下さった保護者の皆様から毎回決まって「とても良い講演会なので、子どもに聞かせたい。希望者ではなく是非『全員強制』にしてください。」と言われ

ます。うれしい言葉ですが、これでは「飛び出す力」はつかないと私は思うのです。

以下は、講演をされた石崎弘典氏に関するサイトで、講演内容に重なります。講演に参加できなかった生徒で興味があれば読んでみてください。

http://www.wormo.net/topics/world/91/      http://toyokeizai.net/articles/-/34211

また、11月4日(土)午後に、医師の資格を有するルワンダ出身の方による講演会を企画しています。

平成29年10月31日    栗原 卯田子

 

 

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