グローバル教育

成城版グローバル教育

長期海外留学も視野に入れた成城版グローバル教育
異なる立場の人に自らの意見を伝える力の重要性
「グローバルスタディズ・プログラム(旧エンパワーメント・プログラム)」では、英語で議論・企画・発表を行うことを通して、自己確立を目指します。「オーストラリア・グローバルリーダー研修」と「台湾グローバルリーダー研修」では、グローバル時代に生きるために必要なリーダーとしての資質・能力の育成を目指します。「ニュージーランド・ターム留学」では自己の可能性を広げ、自己で解決する能力を養います。

Global Studies Program

対象:中3から高2の希望者
1日6時間・5
日間の校内研修

自分の価値基準で情報を精査し、自分の信じる道を果敢に歩む

夏季休業中に、中3から高2の希望者を対象としておこないます。本校では、東京大学の留学生やカリフォルニア大学バークレー校をはじめとする世界のトップ校の学生を招き、1日6時間・5日間の校内研修を2013年度から実施しています。
成城生6~7名に大学生(大学院生)1名のチームを作って、議論・企画・発表を英語でおこないます。
・「私のアイデンティティ」
・「学校内フィールドトリップ」
・「AIテクノロジーを利用して生活をよりよくする方法を考える」
といった様々なテーマについて話し合います。
こうした議論を重ねることで、

知: 自ら課題を発見し解決策を考え、
仁: 多様な文化を持つ人々と協働しながら、
勇: 物怖じせず自分の意見を論理的に表明し実践する力を養います。

世界のトップエリートとの友好を育むとともに、彼らの学ぶ姿勢を目の当たりにする絶好の機会を得ます。

学生が帰国した後もSNSで交流を続けたり、生徒がカリフォルニアまで会いに行って大学を訪問したり、カリフォルニア大学の学生が卒業後に日本の大学院に入学して再会したりするなど、様々な交流が年々生まれています。こうした積極性や、人生に対する前向きな姿勢こそが、本校の生徒に求められる「勇」であり、グローバルリーダーに不可欠な資質なのです。彼らはそれぞれの進学先においても自己の確立を目指し、グローバルな課題と向き合って活躍しています。

オーストラリア・グローバルリーダー研修

対象:中3から高2の希望者
11泊12日のオーストラリア研修

自分や日本について深く考え、自らの生き方を考える
2015年度にオーストラリア・クィーンズランド州政府と連携して本校オリジナルのグローバルリーダー研修を開始しました。
クィーンズランド州Toowoombaにある3つの現地の高校をホスト校として、ひと家庭にひとりホームステイし、それぞれのホスト校で授業を受けます。その期間に、クィーンズランド大学を訪問し、「キャンパスツアー」「レクチャーの受講」「大学生とのセッション」などを体験します。最終日にはお礼の意味を込めて成城生が企画する「さよならパーティー」を実施します。

 

知: 名門大学での講義や、大学生との交流を体験します。
仁: “single-stay”のホームステイを通して、自立力を高め、お世話をしてくださる方へ感謝する心を育みます。
勇: ホスト校で、各自がリーダーシップを発揮し仲間と課題をチームで解決していくというリーダーシップ研修を行います。
こうした体験を通して、自分や日本について深く考え、自らの生き方を考える、11泊12日のリーダー研修となっています。

※事前研修として、キックオフ・ミーティング、ホームステイ・オリエンテーション、異文化ワークショップ、チームビルディング、実践英語研修などを行います。

台湾・グローバルリーダー研修

対象:高1・高2の希望者
7泊8日の台湾研修

自らを見つめ直すと同時に、他者の文化や価値観を尊重する姿勢を養う
2015、2016年度に、本校を含む日本の4つの高校が参加する台湾留学サポートセンターによる合同研修に参加しました。これらの経験をいかしながら、2017年度からは台湾政府の委託機関である日本台湾教育センターと連携しながら本校独自の研修を行っています。

目的は、台湾という地域について学び、現地を訪れることで自らを見つめ直すと同時に、他者の文化や価値観を尊重する姿勢を養うことです。そのために、現地の学生との交流をはじめとする様々な異文化交流の機会を準備しています。

過去の実施例

  • 清華大学での研修、新竹高校生徒との交流(新竹方面)
  • 歴史的施設の訪問や、文化体験(宜蘭方面)
  • 淡江大学での中国語や文化研修(淡水方面)
  • 班別台北探検、淡水老街散策
  • 宿泊先の学生宿舎における現地留学生との交流
  • 夜市での買い物や散策

事前に、中国語の学習や台湾研究者による講演会を行い、台湾の文化や風土、政治・経済情勢などを学習します。研修後は、校内で参加生徒による研修報告会を実施し、さらに「研修成果報告書」を作成します。

こうした交流の積み重ねを踏まえ、2023年には、台湾屈指の名門校である国立新竹高級中学(高校)と姉妹校締結を行いました。
【トピック2023.10】台湾・新竹高級中学との姉妹校締結

カンボジアキャラバン

対象:高1・高2の希望者
約1週間カンボジア研修

2023年度より、本校独自の新たなグローバルリーダー研修として、カンボジアキャラバンが始まりました。

夏季休業中に約1週間の日程で、高1・高2の希望者を対象にカンボジアに行き、現地調査を行います。そして帰国後に調査結果をまとめ、論文を書き上げ、文化祭や外部の発表会で発表を行うプログラムです。2023年度はアンコールワットのあるシェムリアップ州で、ダンプヤードにおけるウェイスト・ピッカーの就業実態について調査を行いました。

また、以下の場所で発表の機会を得ました。
◆ 国際理解及び国際協力に関する研究発表会(拓殖大学)
◆ 「知識との協働による高等学校教育推進事業」指定校 及び「SGHネットワーク校」等によるカンボジア合同研修会(順天高校)
◆ 第9回高校生国際シンポジウム本大会(鹿児島市宝山ホール)

【校長だより2025.8】
カンボジア・キャラバン①
カンボジア・キャラバン②

カンボジア・キャラバン③

 

ニュージーランド・ターム留学

対象:高1の希望者
3学期1~4月のターム留学

視野を広げ、国際感覚を育て、自分自身で解決する能力を養う
高1の希望者を対象に校内選考をおこない、ニュージーランドにてホームステイをしながら、現地校に通学します。時期は3学期(1~4月)です。

留学先の一般家庭にてホームステイをしながら、留学生として現地の学校に通学することによって、異文化に触れ、そこから派生する問題を自分で解決する能力を養います。また、日本を離れて世界に飛び出すことで、視野を広げ、国際感覚を養い、実践的な英語力の伸長を図ります。