自転車競技部：全国高等学校選抜自転車競技大会

ついにやってきた熊本の地

自転車競技部の高３鳴海が、３月18日から22日の日程で行われた平成26年度第38回全国高等学校選抜自転車競技大会に出場してきました。前年の11月に行われた東京都高等学校自転車競技新人大会を勝ち上がったことによって出場資格を得ました。鳴海にとっては、去年に補欠選手として参加した大会です。

開会式の前前日となる３月17日に熊本県に入りました。この日はあいにくの雨で、熊本競輪場でのトラック競技の練習ほとんどできませんでした。そこで、ロード競技が行われる会場へ移動し、自動車でコースを下見してきました。

翌19日は監督会議・開会式が行われました。監督会議では、大会特別規定の確認や、この大会の位置付けの確認等が行われました。昨年は、鳴海は補欠選手として後から合流したため、今回が初めての全国大会の開会式参加でした。いつもの都大会の開会式とは違って緊張したそうです。

翌20日午前、鳴海はスクラッチ予選第１組に出場しました。スクラッチは、規定の距離を走り単純に着順を争うという、トラック競技におけるロードレースに近い種目です。レース序盤はお互いに牽制をし合い、ゆったりとしたペースで進行しました。鳴海は、残り１周半頃のここぞというタイミングでスパートをかけて上位進出を狙いましたが、他の選手もペースを上げて、一気にレース展開が速くなりました。鳴海はついていくのが精一杯で、19人出走した中で17着となり、決勝進出はなりませんでした。午後は、気持ちをロード競技に切り替えて、熊本空港の南東にある地域へロードの練習にいきました。

翌21日、熊本競輪場をあとにして、ロード競技が行われる会場へ移動することにしました。まずは、コースを車で１周しました。落ち葉が多く、とても危険な印象を受けました。その後鳴海は２度試走をしました。２度目の試走の際には、落ち葉を掃いてくれた人がいたため、少し安心しました。

翌22日、10時にロード競技がスタートしました。鳴海はいつでも積極的なレース展開をするのをモットーにしており、この大会でも積極的に先頭集団でレース展開をしていました。周回を重ねるごとに先頭集団から徐々に脱落者が出て人数が減っていきます。顧問としては周回ごとに鳴海が脱落していないかハラハラしながら、補給所での補給に備えていたそうです。心配とは裏腹に、鳴海は残り１周回まで先頭集団で通過しました。ゴールはスプリントになり、鳴海も勝負を挑みましたが、残念ながら前方に出ることはできず、集団後方でのゴールとなってしまいました。それでも先頭集団はそれまでに減っており、見事16位でゴールしました。この全国選抜自転車競技大会ロード競技の16位という順位は成城高校自転車競技部史上最高順位です。その栄光に加え、全日本自転車競技選手権ロード・レースへの参加資格を獲得しました。その大会は前年も出場しましたが、そのときはあまり良い走りができずに悔しい思いをした大会、気合が入ります。

なお、全国高等学校選抜自転車競技大会の詳細は全国高等学校体育連盟自転車競技専門部のHPで確認するができます。