カンボジア・キャラバン③

この日は、シェムリアップにあるプロサッカーチームを訪問し、課題解決型のワークショップに参加しました。市街地から車で20分ほど離れた場所にあるサッカー場は、天然芝を備えたサッカー専用スタジアムです。今シーズンは8月10日に開幕し、年間約20試合のホームゲームが行われます。プロサッカーは、バレーボールと並んで国内で人気の高いスポーツです。
まず、クラブ経営における課題についてお話をうかがい、その中でも「近隣に住む人たちに、試合を観戦しに来てもらう」というテーマに挑戦しました。課題解決のためには現状把握が欠かせません。今回は近くの市場を訪れ、そこで働く人々にインタビューを行いました。班ごとの活動で、通訳はつかず、スマートフォンの翻訳アプリを使ってクメール語と日本語でやり取りします。突然、日本から来た高校生たちが仕事中に話しかけるため、「忙しい」「面倒」といった表情で断られることもありました。それでも根気よく声をかけ続け、何人かから話を聞くことができ、現状の一端を知ることができました。
活動の最後には、スタジアムに戻り、グループごとに「どうすれば観客を増やせるか」の提案を発表し、ワークショップを締めくくりました。