学友会・生徒会活動の新着情報

文芸同好会:合宿報告(in 川根温泉・伊東)

8月20・21日の2日間で、文芸同好会は夏合宿を実施しました。昨年の小田原(神奈川県)・沼津方面の合宿に続き、2度目の静岡県上陸となりました。今回の合宿の行程は、会員が「大井川鐵道に乗りたい」と言った希望からでしたが、意見を言いやすいのも少人数のアットホームの学友会(とはいえ、近頃は人数も増え、今回の合宿は10人超えの大所帯)の強みです。遠方と乗り継ぎに不安要素が無きにしも非ず、でしたが、ひとまず今年度は試験的に挑戦してみました。

1日目。新宿駅西口に7時45分に集合。遅れて来た会員もいて朝から冷や汗の出る場面もあったものの、何とか予定の電車に乗れました。それから何度か乗り換えてかれこれ4時間ほどで目的の大井川鐵道へ。半ば鉄研のような様相も呈していましたが、それでも会員はお喋りや構想に夢中になっています。そういえば、かつては鉄研と兼部していた生徒も所属していたし、文学には紀行文というジャンルもあります。何でも文学になり得る可能性を持っているのでしょう。木々に抱かれるようにして山の斜面に作られたホームや崖下に広がる壮大な大井川を眺め、少しレトロな車両に揺られているとあっという間に川根温泉駅に着きました。やまびこに挑戦して叫んだり、段差に登ったりして元気にはしゃぐ会員もいたものの、ひとまずはお預けになっていた昼食です。茶そばや山海の珍味を思い思いに食した後は名物の温泉。何でも川根温泉は太古の海水の塩分が混じっている珍しい温泉なのだとか。ひとっ風呂浴びた後は道の駅内の散策・休憩。あまりにくつろぎすぎて大切な翌日の着替えを置き忘れていくところだった生徒もいたくらいでした。

その後は、再び電車に乗り、清水まで出ました。やや混雑していたものの、さすがは首都圏の通勤ラッシュで鍛えられた強者。たじろぐ様子もありませんでした。清水駅に着くと、ホテルに荷物を置き、休憩を挟んで清水港にて夕食。海の幸で胃袋を満たした一行は再びホテルに戻り、ミーティングです。今回は全員が集まってリレー小説をする場所が確保できず、各部屋・個人で創作をし、不安(きちんと提出されるのか)と無念さ(せっかくの合宿なのに)を抱えながらも、翌朝集めることになりました。

翌朝。提出された創作品は食レポや紀行文など様々でした。前夜は8時くらいに解散したはずなのに、半開きの目を擦りながら集合する生徒や寝坊する生徒も。合宿にありがちな話ですが、どうも夜更かしして盛り上がってしまったようです。2日目は伊東散策のため、少し歩くことになるはずだったのですが・・・・・・。暑さと体力が心配でしたが、ひとまず朝食後、伊東へ。熱海で乗り換えましたが、幸運なことにリゾート21号に乗ることができました(実は帰りも!)。目を引くような心躍る真っ赤な色の車体と金色の鯛のシルエットのライン、外装もさることながら座席シートや窓ガラス、網棚などの内装にも、これでもかとふんだんに盛り込まれた金目鯛のモチーフに、みんな大はしゃぎでした。伊東到着後は、木下杢太郎記念館(こちらも幸運なことに、入館無料の日でした)、オレンジビーチ(碑・モニュメント巡りと、瞑想が目的。何故か海は文芸同好会メンバーに人気のスポット。昨年の悲劇(昨年の合宿報告参照)を繰り返す恐れはないのでしょうか)、渚公園・松川遊歩道(東海館を眺めながら碑巡り兼海や川の生き物観察(?)。魚や鳥を見ると追いかけたくなる衝動に駆られるらしいです。野生の本能?)、商店街(手湯・昼食)を巡り、帰途につきました。帰りの電車ではトランプをやる生徒もいましたが、疲れて夢の中を漂う生徒がほとんどでした。

合宿の詳細報告・通常活動の作品展示は文化祭にて。乞うご期待!

行きの電車はみんなそわそわ。楽しい合宿のスタート。

行きの電車はみんなそわそわ。お喋りに花を咲かせて楽しい合宿のスタート。

人数確認をして、いよいよ大井川鐵道に向かいます。ちょろちょろ動き回るので、日本野鳥の会に弟子入りしたいほどです。

人数確認をして、いよいよ大井川鐵道に向かいます。みんなあちこち動き回るので、人数確認が大変です。日本野鳥の会に弟子入りしたいほどです。

清水に到着。ちびまるこちゃんの故郷です。

清水に到着。「ちびまる子ちゃん」の故郷です。

木下杢太郎記念館にて。杢太郎を知らない子が多いですが、こうした合宿で知るのもまた一興。

木下杢太郎記念館にて。杢太郎を知らない子もいましたが、こうした合宿で新たに作家さんを知るのもまた一興。

海を見るとはしゃぐのは太古の本能?安全第一で。

海を見るとはしゃぐのは本能? 安全第一で。

今年の合宿で一番「文芸同好会」らしかった瞬間。

今年の合宿で、最も「文芸同好会」らしかった瞬間と思われる写真。

碑巡り。歴史を学び、材を取る。誰の碑か読めるかな?

碑巡り。歴史を学び、材を取る。誰の碑か読めるかな?

全身は無理でも、せめて手だけでも・・・・・・。お湯と思わずに手を入れると、びっくりします。

全身が無理なら、せめて手だけでも・・・・・・。お湯と思わずに手を入れると、予想していた温度と実際のお湯との温度の差にびっくりします。