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中2:春季校外課業

夏日予報の5月1日。新宿センタービル前に7時15分という早い時間の集合となりました。入学から1年以上が経過して自立したからなのか、バス車内で手際よく体育着に着替え、ほぼ予定通りの出発となりました。

談合坂SAでの途中休憩を経て、車窓に迫る雄大な富士山に圧倒されながら「道の駅なるさわ」に到着し、ホールアース自然学校のエコツアーガイドとの顔合わせです。快活な青年ガイドさん達に負けないくらい元気に挨拶を済ませ、洞窟樹海探検のスタート地点へ移動しました。ここからはグループ別の行動です。

樹海は思った以上に明るく、「樹海」というイメージに恐がっていた生徒たちも、ガイドさんの上手なトークに乗せられたのか、ときどき溶岩につまずきながらも足取り軽く進んで行き、徐々に踏みあとのないエリアへと進んでいき小休止。いよいよ洞窟に入るらしく、ガイドさんの案内で装備を整えます。ヘルメットのあご紐を締め、軍手をはめて少し進むと、突然、真黒な溶岩でできた落とし穴のような洞窟の入口が見えます。直径50~60センチ程度しかないように見える狭い穴の中へおもむろに進むガイドさんの後を追い、尻込みする暇もなくもぐりこみます。

とがった岩肌にてこずりつつ、狭い洞窟の入口へ入った時点で、「長袖ジャージにゴム付きの軍手、ヘルメットに懐中電灯、できればヘッドライト」という装備の意味をいやおうなく思い知らされ、滴り落ちる地下水に濡れながら進むと広い空間に出ました。しばし全員でライトを消して息を殺し、外界の光の全く差し込まない暗闇の静寂を体験してみました。その後は、長い年月を経て浸透してきた地下水のしずくを味わうということで、溶岩の岩肌に顔を寄せつけて舌を出してみます。上手くしずくをキャッチできる生徒や、面倒臭くなって直接なめてみる生徒など様々でした。

洞窟を出る時は入った時とは少し違うルートを通りました。こちらもほふく前進は必須のようで、我先にと進む積極的な生徒もいれば、狭くて暗い穴の前で弱音を吐く生徒など、普段見られない生徒の一面を垣間見つつ、無事、全員、樹海の林内へと生還したのでした。集結地点でガイドさんにお礼をした後、道端にひっそりと咲くフデリンドウを横目にバスに戻りました。

その後は、河口湖畔の小海公園に移動しての昼食。班別の記念撮影を済ませ、だだっ広い芝生の広場に思い思いに散らばり、空腹を満たす生徒達。いつの間に昼食を済ませたのか、すぐにサッカーボールやらバットやらを取り出して遊ぶ生徒達。湖畔では水面を覗き込んで生き物を探す生徒達や、溶岩のごつごつした石ころで頑張って水切り合戦に興じる生徒達などなど。少々スケジュールが押していたので、予定よりも集合時間を遅らせて遊ばせてやりたい気持ちもありましたが、帰りの渋滞を考えて予定通り14時出発となりました。

体力もついてきた中学2年生。やはり遊び足りなかったせいか、バス車内でも思い思いに盛り上がる生徒達。普段なかなか聞くことのできない生徒達だけの会話にほくそえみながら、新宿西口に到着したのでした。7月の林間学校でも、1人でしっかりと行動できるように期待しています。(学年通信より)