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中3:中学行事

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中学3年春の中学行事では、東久留米市にあるコカコーライーストジャパン多摩工場を見学しました。
この工場の従業員は290人、3交代制で24時間操業とのことで、常時100人ほどが働いている計算です。その工場を、中学3年生266人と学年担任10人で見学しました。
工場内の製造ラインの精密さは大変すばらしく、一つの生産ラインで、1秒に10本の製品を生産していました。目をこらさないと、製品の流れが見えないほどの速度でした。その生産ラインが、6、7本、同時稼働していて、単純に考えて、1秒間に数十本ずつのコカコーラ製品が、多摩工場の周辺地域で消費されている計算になるわけです。コカコーラの工場は、全国に22あり、その全てが同規模であると仮定しますと、1秒間に1000本以上、他社製品も合わせると、もはや想像もつかない数になります。それが我が国の経済規模なのです。
ついでにいいますと、コカコーラは、世界200カ国で販売されているのだそうで、国際連合加盟国以外でも飲まれているということです。アメリカ恐るべしです。
コカコーラが開発された直後(ちなみに本校創立の翌年、明治19年)、わずか4軒のお店でしか飲むことができなかったものが、瓶詰めにしたことによって爆発的に普及したというのですが、この事実はとても大切だと思います。
1.炭酸飲料を詰めても栓が外れない技術の確立
2.規格化された容器(瓶)と瓶ケースの生産
3.製品輸送ルート及びシステムの構築(道路整備含む)
4.冷蔵技術の向上及び普及
5.原材料の確保と製品の安定供給
ざっと考えても、これだけのことが実現できないと、爆発的な普及などあり得ないのです。
現代に生きている我々は、学校や町の自動販売機でコカコーラが飲めることを不思議だと思いませんが、実は、経済がここまで成熟するためには、想像もつかない苦労と改良が積み重ねられているのです。
今回の中学行事では、きっと、そんなことまでは気がつかなかったことと思いますが、そういう目で、いろいろなものを見る習慣をつけてもらいたいと思います。

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