新着情報

校長だより

縦と横のきずなを未来につなぐ‼

夏休みも今日で終わり。8月は、自修館には真剣に勉強する高校生と教えるチューターの姿があり、様々なグローバル研修も実施されました。体育館やプールには日々元気な声が響き、グラウンドには日焼けした中高生の汗まみれの笑顔があふれていました。これら全ての活動の中に縦と横のつながりが見えます。

1.台湾研修

8月1日から8月7日まで台湾研修が実施されました。今年は高雄国際空港から台湾入りして台南にある国立成功大学を訪問して学生寮に3泊し、大学の先生のお話を聞いたり留学生の体験談を聞いたり、さらに3日目は班別に高雄の高校生と一緒に台南の街を散策したり、交流を深めたようです。

F22A089E-1FAD-4A58-9065-7503C26939824日目は台北に移動して宜蘭のホテルに泊まり、翌日に美術館巡りや企業訪問を経て淡江大学へ向かい、その後は最終日まで淡江大学の学生寮に宿泊しました。引率は英語科の松田先生と社会科の和田先生。詳しい報告会が2学期の末にありますのでここでは簡単に様子を紹介しますが、大学生の学生スタッフの案内による自由行動があり夜市も楽しんだようです。

授業風景

授業の様子

夜市

夜市2

夜市で

2.Empowermentプログラム

8月6日から8月10日までの5日間、第6回Empowermentプログラムが実施されました。本校で初めて実施した初回と比較すると、テキストもゴールもずいぶんと進化したなぁと思いました。

Empowermentプログラムとは、アメリカから、特にカリフォルニア大学を中心に、大学生を本校に招き、成城生5人に1人の学生がついて、与えられたテーマで議論、企画、発表を続けていくものです。コミュニケーションは英語のみです。ディスカッション1

学生の話 - コピー - コピー

黒板EMP - コピー (2)

プレEMP

今年の参加者は81名。特に今回は石山先生と吉田先生の二人の英語科教員が、昨年の反省をもとにプログラムのカリキュラムに手を加えてくれました。プログラム実施期間中に私はたびたび生徒たちに声をかけましたが、返ってきたのは「楽しいです!!」という答えばかりでした。生徒たちが生き生きしていること、さらに、彼らが国や文化の違う人たちから学ぶ機会を大切にして過ごしていることがとても嬉しかったです。ファイナルプレゼン1

このプログラムの目的は、議論や交流を通して異文化やバックグラウンドの違いを知ること、さらには自分を変え、数年後の自分の生き方を見つけ、最終目的は自己確立です。生徒たちがこれからどんなふうに人生を開拓していくのか、とても楽しみです。

3.部活動の合間の勉強会

中学サッカー部では部員が多いため学年別に練習をすることがあります。そのような練習の前後にできる空き時間では、みんなで勉強をします。場所はカフェテリアだったり教室だったり色々ですが、先生は付かずに、「自分の勉強」をします。校訓「自学自習」への一歩です。実際はまだ中学生。ついつい居眠りをしてしまう生徒も・・・。そのうち身体ができ、体力がついてきて、自分で頑張れるようになるのでしょう。「常に自ら学習する習慣を作るは、既に得たる知識よりもその価値遙かに大なり。」文武両道を目指して自ら頑張れ!!

 4.卒業生①の話

8月10日、Empowermentプログラムの最終日でした。アメリカの大学に進学した本校の卒業生がその大学を卒業して帰国し、会いに来てくれました。2年前にもEmpowermentプログラムに合わせて一時帰国して、プログラムのグループの中に入って後輩たちの面倒を見てくれた卒業生です。今年は生徒たちのFinal Presentation を見てくれました。現在は就職が決まり、いよいよ社会人になるとのこと。日本での活躍を期待しています。

5.卒業生②の訪問

8月18日と19日に東京私学中高協会主催の「私学展」が国際フォーラムで開催されました。多くの受験生や保護者の方とお話をする機会を得て盛況でした。19日の午前中は成城の卒業生で他の私立の教員をしている方に会いました。午後はオーストラリアへの見送りのため学校に戻ったため不在にしましたが、成城のブースに卒業生の保護者の方が立ち寄ってくださったそうです。現在一橋大学と東京医科歯科大学に在学中の成城兄弟の近況について伝言で報告を受けました。兄はボート競技で東京オリンピック出場も視野に入れている様子。成城OB 頑張っていますね。

6.卒業生③の訪問

8月20日、二人の陸上部OBが校長室に寄ってくれました。一人は大学4年生でこの度就職が内定したので、これから自分で陸上競技の練習を始めるそうです。後輩であるもう一人は現在大学3年生で、来月早々に交換留学生として日本を出発してロンドン大学で学ぶことになっています。彼もロンドンで陸上競技のチームに入るとのこと。スポーツを通してより深いコミュニケーションをとり学びを高めていきたいそうです。成城の文武両道にもグローバリズムは押し寄せてきた!! しかもハイレベル!!

7.卒業生④の訪問

8月22日クラブの部長をしていたこの春の卒業生が、後輩の稽古の帰りに校長室に立ち寄ってくれました。彼は台湾の大学に合格していて進学します。来月出発ですが、この夏に台湾に行き、その大学でいくつかの授業を受講し、既に担当の教授と仲良しになっている様子でした。この日彼は不要になった赤本をリュック一杯に詰めて持ってきて後輩のためにと置いていってくれました。問題集も含めて合計10冊以上寄付してくれました。

赤本 - コピー8.卒業生⑤の訪問

「数日後にインドに出発します。」と突然卒業生がやってきました。私にアポイントを求めるメールが入っていましたが、返事が待てずにすぐやってきたようです。熱血漢の大学4年生で、現在ロボットの会社でインターンをしているそうです。思い描いていることの実現に情熱的な彼は、NGOの団体に所属し、「分身ロボット」を活用したプロジェクトを立ち上げています。様々なサービスを摸索しているのが伝わってきました。2ヶ月間のプロジェクトの結果が楽しみです。

いよいよ本日出発。一緒に開発している大学の友人を連れてわざわざ挨拶に来てくれました。頑張ってくださいね。戻ってきたらまた苦労話を聞かせてください。応援しています。

9.卒業生⑥の訪問

かつて私がある都立高校の教頭だったときに、一緒に新しい「キャリア教育プログラム」を作り上げ、実践した国語の先生がいます。現在も都立高校で教員をしている方です。当時、自分の意見をしっかりと述べる先生で、他の先生方と様々な議論をしながら新しい取り組みを作ったことの思い出が今でも鮮明に蘇ってきます。この夏休みに手紙をくれて一昨日校長室を訪問してくれました。「実は・・・、僕は成城生でした。」

学生帽①

当時被っていた三光星の学生帽。

こんなことって、あるのですね。改めて成城での思い出を聞かせてもらい、また都立の教員時代の思い出話に花を咲かせつつ、これからの生き方について、考えを聞かせてもらいました。「卯田子さん、後輩たちをよろしく頼みます。お願いします。」と言って帰っていきました。


今年の8月は毎日のように成城卒業生との出会いがありました。ここには書かなかった偶然の出会いも思い出します。成城は、いつでも過去に戻ってこれからの自分考えることができる場所なのですね。今ある自分の原点だから。どうぞ失敗を恐れずやりたいことをとことんやってください。私は彼らにエールを送りたいと思います。

昨夜は、オーストラリア研修の一行が成田に到着しました。帰ってきたばかりなので記事は後日書こうと思います。

成田・オーストラリア帰国

ただ今帰国しました。

 

夏休み最後の今日、プールは文化祭の準備で活気に溢れていました。

文化祭準備

ウォーターボーズの練習

 

いよいよ明日から2学期。みんなで成城を盛り上げて頑張りましょう。

平成30年8月31日   校長 栗原卯田子