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校長だより

熱い戦いの夏(8月1日に更新しました!!)

気象庁は7月29日に例年より一ヶ月も遅れて関東地方の梅雨明けを発表しました。いよいよ本格的な夏になりますが、成城では、既に7月に熱い戦いの夏を過ごしました。生徒も保護者も卒業生も教員も。

◆実は、この7月号を7月31日に公開しましたが、本日(8月1日)「日本生物学オリンピックの本選出場がもう一人いる」との報告を受け、7.日本生物学オリンピックの記事を本日更新しました。成城がスゴイことになってますよ。

1.7月考査

今年度2回目となる定期考査が実施されました。本校では「7月考査」と呼んでいます。中学1年生は定期考査のシステムにそろそろ慣れてきたと思います。高校3年生は調査書の五段階評価に今回の考査結果が反映されますので、みな真剣に取り組んだことでしょう。採点業務については、今年度から一部の教科でデジタル採点を試行してみました。これからはIT化により教員の業務は変化し、教育に関しては生徒との接点が何より大事にされていくと思います。

2.大学通信による保護者対象講演会

7月6日(土)に師親会主催で保護者対象の講演会を開催しました。株式会社大学通信の常務取締役の安田賢治氏を本校にお招きして、「高大接続改革と新テスト(2021年度入試)」をテーマに講演していただきました。参加者募集を開始した日に申込者が殺到し満席状況となるなど、保護者の関心の高さが窺えました。講演会では、大学入試の現状、これからの大学を取り巻く環境、これからの入試など盛りだくさんの内容が取り上げられ、大変盛況でした。今回早々に募集を締め切りましたので、新テストに該当する高1高2の保護者が十分に参加できない事態となってしまいました。あらためて安田氏にお願いして再度来月に同一内容で講演会を開催することになりました。

3.卒業生が夏の自修館チューターに応募

自修館「去年の夏はここの自修館で勉強をしながらたくさんのチューターの方々に質問をし、そして何よりもその先輩方の大学生活談と受験での経験談を聞くことで常に良いモチベーションを保つことができました。チューター室は勉強を教えていただく部屋であり、辛い受験期間の心の拠り所でもありました。そうして迎えた受験で自分の志望校に合格することができました。卒業した今、成城に恩返しができないかと考えた時にOBとして、更にはついこの間受験を経験した者として後輩たちを鼓舞させることが自分のできる1番の仕事だと思いました。」卒業生からの手紙の一部です。私は彼のこの思いを後輩に届けたくて、夏休みのわずかな期間ですが、彼にチューターをお願いすることにしました。

4.臨海学校2019

1925年に全国に先駆けて開設された成城の臨海学校は今年94年目を迎えました。終業式の翌日の7月17日から3泊4日で千葉県の岩井海岸で、中学1年生276名、高校2年生54名、教員47名、看護師1名、合わせて約400名が参加して実施されました。何故こんなに教員が行くのかというと、インストラクターではなく、本校の教員が自ら海に入って生徒を泳力別に指導するからです。

ヒューマンチェーン 泳ぎ方を習う

初日から高2の補助員が大活躍で、船を倉庫から出し、ブイを沖に運び、水温の計測や修技の準備など、テキパキとこなし、逞しく動いていました。船を運ぶ

修技の合間に補助員は中学1年生の遊び相手にもなります。

初級の生徒たちに埋められる補助員

連日曇りや雨の予報が出ていて天気が心配されていました。本校の前に宿泊していた学校は海で泳げず大変だったそうで、「成城は運がいいね。」と地元の人から口々に言われたほど、天候には恵まれ、全ての修技が予定通りに実施できました。船を出す2

特に2日目は波もなく穏やかでしたが、沖でクラゲが大量に発生し、補助員も含めて生徒たちが被害にあいました。 3日目は波が荒かったせいか、クラゲは姿を消していました。初級者(赤帽子)も中級者(黄帽子)も波に戯れサーフボードに乗って波乗りをして遊ぶ場面が多く見受けられ、自然を満喫していました。

波乗り

上級者(白帽子)の遠泳は、やや波が荒れているものの決行。開始前に岸で氷砂糖を受け取り帽子の中に入れ、校長による激励と体育科による注意を受けて、二人ずつ入水しスタートしました。

船の上から応援

私は地元の漁師さんの船に乗せてもらい、船の上から写真やビデオを撮ったり、生徒たちを応援したりしました。例年より波が荒く、隊列を組みながら進むのは大変でしたが、見事にきれいな隊列ができあがりました。氷砂糖を食べながら海上で休憩2

きれいな隊列

浜では補助員のリーダーシップでスイカ割などの催しがされていて、船の上から楽しい声が聞こえてきました。浜に近づくにつれ、ゴール直前の遠泳隊を浜で迎える様子が見えてきました。

ゴールの浜が見えてきました2

全員でスイカを食べ、これで全員が成城生になりました、と言わんばかりの笑顔。臨海学校はまさに成城の通過儀礼といえます。

5.進学講習

毎年夏と冬に開催される高校生対象の進学講習は無料(テキスト代のみ)で実施されています。今夏は7月18日から8月7日まで一部日程が臨海学校と並行して実施されました。講習・村田

参加者の多い講座は選択教室で行われ、びっしり入った様子は、まるで予備校のようでした。

講習・村本2

 6.中学硬式テニス部関東大会出場決定

中学硬式テニス部は、既にホームページSCHOOL LI FEに掲載されていますが、6月にブロック予選で優勝し、7月25日から始まった東京都中学校総合体育大会に出場しました。ここでの結果として「関東大会に出場が決まりました!」と顧問の兼近先生から報告を受けました。詳しくは、後日ホームページSCHOOL LIFEに掲載されると思いますのでご覧下さい。目標だった関東大会。悔いなき活躍を期待しています。2学期始業式で栄誉を讃えたいと思います。

7.「日本生物学オリンピック2019」の本選に成城高校3年の2名が出場決定!!

7月14 日に実施された日本生物学オリンピック予選兼国際生物学オリンピック代表選考において、「高校3年武内周平君と宮内寿歩君が本選(長崎大会)に出場が決まりました!」と生物科菅原先生から報告を受けました。一つの学校から複数名が本選出場するのは全国でも数少ないことです。凄い!! 成城生の快挙!!です。

本選に進むことができるのは予選の上位者約80名で、本選では「実験試験」が行われます。さらに本選は、「国際生物学オリンピック2020」に派遣される日本代表候補の選考も兼ねています。国際オリンピックは来年なので、高校3年生は日本代表の選考対象にはなれません。しかし、本選には毎年多くの選ばれた高校3年生が参加し挑戦します。本選での二人の活躍を期待してみんなで応援しましょう。

思えば「日本生物学オリンピック2014」の本選に、当時成城高校3年の今村尭昭君が出場し「敢闘賞」を獲得したことが記憶によみがえります。彼は現在医学部の学生ですが、彼の大学での6年間の学費は全額を東京都が負担しており、栄光に輝く素晴らしい先輩がいたことを今回の快挙が思い出させてくれました。

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夏休みといえども、毎日多くの生徒が登校し、部活動や進学講習に参加しています。進学講習の休み時間になると、職員室は学期中の普段と同様、生徒でごった返しています。挫折を乗り越えたタフな先輩たちから学び、あと1ヶ月間の夏休みを活気にあふれる日々になるよう期待しています。

「まじめに頑張ってるといいことあんねんなぁ」山ちゃん(南海キャンディーズ)がつぶやいた言葉の通り、きっといいことあるからね。

令和元年7月31日 (8月1日更新)  校長 栗原卯田子