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2023台湾研修

3/23から30まで、3年ぶりに台湾研修を実施しました。高1・高2の14名が参加し、教員2名が引率しました。台湾北部の台北、淡水、宜蘭、新竹を訪問し、名所旧跡、台湾の文化や産業の代表的な場所を見学するとともに、実践大学・淡江大学・国立清華大学・国立新竹高級中学(高校)などとの交流を行いました。

先輩を訪ねる旅

淡江大学日野君

台湾では、日本同様多くの人のマスク姿が見られましたが、さすがにコロナ禍への対応で世界の注目を集めただけあり、滞在中感染への懸念を覚えることはありませんでした。街や大学内では多くの人が行き交い、盛んに経済活動や教育活動が展開され、活気に満ちあふれる様子を目にすることができました。

3つの大学では、いずれも本校の卒業生が顔を出してくれ、研修はさながら〝先輩を訪ねる旅〟のようでした。参加した生徒にとっても、そのことが強く印象づけられたようです。「台湾の方々との交流(横糸)とともに、先輩との交流(縦糸)とで、あたかも丈夫な布を織るような経験であった」と振り返った生徒もいました。2015年に開始した台湾研修の具体的な成果を感じる機会でもありました。

新竹高級中学との交流会

帰国前日の3/29には、研修のクライマックスともいうべき新竹高級中学との交流会が行われました。同校は、昨年創立100周年を迎え、ノーベル化学賞の李遠哲氏など各界の著名人を輩出してきた台湾屈指の名門男子校です。去年着任した郭珍祥校長は、同校初の女性校長とのことで、本校の台湾研修を立ち上げた栗原前校長との共通点を興味深く語り合いました。小雨の降る肌寒い日でしたが、歓迎式典、昼食会、交流会と進むうちに、男子校同士の気安さからか、すっかり意気投合して熱気を帯び、最後には「このままここに残りたい」という生徒までいました。

華やかな装飾の施されたウェルカムボード

新竹高級中学とは、台北駐日経済文化代表処の黄冠超教育部長からのお声掛かりでご縁ができました。2020年の冬、同校の修学旅行の一団が本校を訪れることになっていました。ところが、歓迎の準備も整った矢先にコロナ禍が勃発し、同校の訪日自体が流れてしまいました。今回、3年越しに交流が実現しました。新竹高中は、日本、韓国、米国に複数の姉妹校を持ち、国際交流の積み重ねの豊かな学校ですが、本校の今回の訪問はコロナ後初の海外からの訪問ということで、大変な歓迎を受けました。深く新竹高級中学に感謝するとともに、今後の息の長い交流を約束して訪問を終えました。

今回の研修は、コロナ禍の先行きが見通せないなか、昨年6月から実施を構想してきたものです。この間、日本台湾教育センターの郭艶娜日本事務所長には、何度もご相談に乗っていただきご助言をちょうだいしました。昨秋、台湾への渡航が可能となってからは、代表処の黄教育部長に台湾訪問や新竹高級中学との交流の後押しをしていただきました。また、研修の企画や手配、実施にあたっては、華文会の原里美様にひとかたならずお世話になりました。この他、お名前を上げきれませんが、日本・台湾の多くのみなさまにご支援、ご助力をたまわりました。いろいろな繋がりやご縁をもとに、本研修を実施できたことに、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。