SEIJO STORIES

自分がひっぱっていかないと

  • 鷲尾 拓洋
    卒業生
    鷲尾 拓洋
    2019年卒・133期生
    早稲田大学 政治経済学部 入学
    水泳部 前部長
  • 古川 詞惟
    先生
    古川 詞惟
    地歴公民科教諭
    高2・高3時担任
    水泳部顧問

もうすぐ大学に入学する卒業生が、部の顧問でもある担任の先生を訪ね、これまでの受験生活の振り返りを語ってくれました。(2019年取材)

やってみてやれることが分かった


古川
:合格おめでとう。最終的には狙い通りの合格かなと思うけど、高3のコース選択は少し悩んでいたよね。

鷲尾:ありがとうございます。そうですね。国公立コースも勧めていただきましたが、もともと私立で考えていました。部活動も最後までやりきりたかったので、予定通りのコースを選びました。

古川:水泳部も部長だったから、それこそ両立が大変だったのかなと思うけど。部長もよく務めあげたよね。

鷲尾:中学生のとき受け身な性格で、自分が部長になるなんて全く考えていなくて。高2で部長になったことがターニングポイントでしたね。環境が人を変えるというか。自分がひっぱっていかないといけないと思ったら、考えが変わりました。

古川:そうなんだよ。鷲尾はもともと自信家ではなかったよね。でも4月に部長になって、夏合宿の時にはもう何も注文することなくなっていたな。部員に対して先生サイドの指導を代わりにしてくれていたしね。高2で引退する生徒が多いけど、高3夏まで続けたしね。

鷲尾:高2で引退は早いかなと。高3もやれるところまでは絶対やろうと思って。そこからしっかり受験に切り替えようかなと。

古川:高3になってからの両立が大変だったでしょ。毎日切り替えはうまくいっていたの?

鷲尾:同級生が受験モードに入ったので、漠然とした不安はありました。でも、気持ちを切り替えるというのは、普段の学校生活でのテスト前と同じ感覚でできましたね。今までも年1回はテスト期間中に大会があったので、毎日両方やらないといけないということもあったので。

古川:中学のときから、メリハリとか、リズムができていたと?

鷲尾:そうですね。実践できていたと思います。学校のテストをしっかり頑張るのが大事だと思っていました。中1の最初の中間テストで、勉強した分だけ成績が良かったということを実感して、ならばもっと上を目指そうという気持ちになったのが大きいかなと思います。だから、受験勉強といっても、つらいとか、間に合わないとかいう感じにはならなかったなと思っています。

古川:むしろ、夏休み部活がなくなってからのほうがきつく感じたかもね。

鷲尾:それありましたね。基本的に塾とか行ってなかったので、家か自修館で勉強していました。あまり先が見えてなかったけど、とりあえず勉強のリズム、基礎を重視して、悔いないようにやろうと思っていました。夏休み明けたら本当に、どの部活も引退でみんなが受験勉強している。その中でいろんな同級生と話してて、仲間意識がめばえて、みんなで受験頑張ろうと、自然とそういう雰囲気ができていたかなと。最後は結構それが支えでしたね。

古川:すごいのは、しっかり視点を切り替えることができたところじゃないかな。一番は部長の経験かな。

鷲尾:いい経験になりましたね。最初は自信がなかったけど、テストと同じで、やってみてやれることがわかってきて、自信もついて、いろんな部分で積極的になりましたね。臨海学校補助員をやれたのも大きかったです。

古川:大学でも広く勉強して、これだと決めたときに持ち前のメリハリでやっていけそうだね。期待しています。今日はありがとう。

鷲尾:ありがとうございました。