SEIJO STORIES

明日もやらないともったいない

  • 有働 峻介
    卒業生
    有働 峻介
    2017年卒・131期生
    ハンドボール部 前キャプテン
    慶應義塾大学 総合政策学部 入学
  • 松川 裕
    先生
    松川 裕
    保健体育科
    有働の高3時担任
    高1時より有働を授業で担当

もうすぐ大学に入学する卒業生が、担任の先生を訪ね、これまでの受験生活の振り返りと、これからの大学生活の抱負を語ってくれました。(2017年取材)

松川:合格おめでとう。推薦入試が残念だったところから見事にリベンジしたね。一般入試に切り替えるときの気持ちはどんなだったの?

有働:切り替えられたのは、学校の友達の存在が大きかったですね。推薦入試直後に「有働は一般(入試)で行ける」ってすぐに言ってくれましたし。部活の後輩も応援してくれました。学校大事だなって思いました。だから、受験で学校に行かないときのほうがプレッシャーかかりました。

松川:追い込みの時期は大変だった?

有働:最後は大学生活を送っている自分をイメージして乗り切った感じです。実は、一番がんばった時期は部活引退前の四月や五月だったと思います。両立が大変なのは周りも一緒だと思ったら、ここがチャンスだと思いました。ここでがんばれば周りより頭ひとつ抜けられる、模試の結果が良ければモチベーション上がると思ってやっていました。

松川:部活を引退する夏ごろから切り替えて勉強に本腰を入れる人が多いけど。

有働:引退してから勉強時間をドンと増やすことはできないと思ったので、部活やっている頃から徐々に増やしていきましたね。きつかったですけど、部活もずっとがんばってきたので、やめることは考えませんでした。

「今日これだけやったから

松川:「文武両道」というのは、計画を立てても実行は大変だよね。それができたのはなぜ?

有働:「習慣を味方につける」ということが実践できたのかなと思います。「今日これだけやれたから、明日もやらないともったいない」と自問自答しながら毎日続けて習慣化できたのかなと。

松川:高校3年間で進路も結構悩んでいたよね。

有働:欲張りな性格なのでなかなか決まらなかったですね(笑)。いろんな大人と出会ってその人の考えに触れることを大事にしました。「こうなりたいな」という人が必ず現れると思って。だから、エンパワーメント・プログラムにも参加して良かったです。つたない英語でもいっぱい話して、視野が広がりました。親の薦めがきっかけで参加しましたけど、今思うと両親にも感謝ですね。

松川:ご両親にはどんなことを言われていたの?

有働:基本は放任ですけど、いろんな相談にのってくれました。最低限のことを守れば何でもやらせてくれました。あと「礼儀と感謝を忘れるな」と言われていたので、それを意識しながら行動していました。

つながりを大切に


松川:それは、臨海学校補助員の時に感じたね。有働が中1を指導するときに表れていた気がする。場も引き締まっていたし、あの時は指導を任せることが多かったなぁ。

有働:中1を先生と同じように指導する場をくれたのは大きいと思います。中1から教わることも多かったですし。いいですよね臨海。成城でいろいろなことやったけど、自分を成長させてくれた場所だったと思います。大学でも今までのつながりを大事にしてまた視野を広げたいと思います。

松川:「視野を広げたい」と思うと、考えがぶれちゃう人もいるけど、有働は芯がしっかりしているからいいんだと思う。いい話がきけたね。今日はありがとう。

有働:ありがとうございます。

松川:いい話を引き出したのが先生ってことも忘れないでね(笑)。今後も期待しています。