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中1:若手研究者講演会

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1月25日(水)、中学1年では新たな試みとして、「若手研究者講演会」を行いました。

この講演会は学年担当の理科教諭が企画したもので、「最前線の若手研究者の研究活動に関する講演を通して、中学一年生に探究的活動の意義と楽しさを伝える」という目的で開かれました。第1回の講師は、学年担当の岡本教諭(理科)の修士課程時代の先輩である林亮太さんです。

林亮太さんはウミガメとそのウミガメに付着する「カメフジツボ」の専門家です。講演は「『研究』とはなにか」「カメフジツボのハナシ」「勉強する意味とはなにか」というストーリーで構成され、林さんの痛快なプレゼンテーションは多くの生徒たちをひきつけていたようです。

ウミガメの生態、カメフジツボの生態、そして、なぜカメフジツボを研究するのか? 林さんは、生態学の入口をご自身の研究と共に明快に説明してくれました。カメフジツボからウミガメの生態が読み解けるかもしれない、という話に、生徒たちは驚いていました。

そして、最後の「勉強する意味とはなにか」というテーマでは、中1だったころの自分に説教するような内容を心がけたとのこと。おそらく多くの人が自問自答してきたであろう「勉強して何の役に立つのか」という問いに対し、林さんらしい以下のメッセージを送っていました。

・ 役に立つかどうかはどうでもいい、この中高の6年間はアリストテレスの時代から2000年以上に渡って人類が蓄積してきた知を体系的に効率よくインストールできるボーナスステージなのだ。
・ 役に立つか立たないかはさておき、勉強を効率よくこなしていくために必要な『集中力』は、大人になって新たな分野にアタックしていくときに必要になる。
・ きちんと中高で勉強して集中力を鍛えてきた人たちは勉強の仕方を知っているから、大人になってもスイスイといろいろなことを身につけていける。
・ だから役に立つかどうかとか余計なこと考えず、今勉強したほうがいい。
・ (部活より、ボクシングをやっておくべきだった。)

林さんは「おじさんの後悔の念」を、今まさにボーナスステージにいる中1たちに伝えました。生徒たちも興味をもって聞いていたようです。

講演後には中1生徒全員の感想文を林さんに渡しました。「これからは一つ一つの授業を集中して聞くようにしようと思う」といった内容の感想を書いてくれた生徒が多く、林さんも「中1の自分に聞かせたかったな。」と話していました。

中1の生徒たちには、色々な情報をキャッチし、主体的に学ぶことを覚えて欲しいと思います。先ずは3月考査での結果に期待しています。

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