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中2「夕鶴」朗読劇発表会

今年度最後の授業に発表会を行いました

今年度最後の授業に発表会を行いました

 

中学2年国語3(国語表現、週1単位、担当及川)では、2月22日(木)、24日(土)、27日(火)の3日間、木下順二の戯曲「夕鶴」の朗読劇発表会を行いました。

 

この単元は中学2年生の全クラス(7クラス)を対象に、3学期の5時間をかけて実施しました。

「夕鶴」全編を内容や登場人物に即して19の部分に分割し、2~4人組の各班に割り当てます。

セリフ覚えに余念がありません

セリフ覚えに余念がありません

 

最初の2時間は大会議室で、班ごとに(1時間目)、連続する3~4班で(2時間目)、それぞれ朗読の練習をしました。

3時間目からは場所を小講堂に移し、ステージとマイクを使って、より本番に近い環境で練習に取り組みます。3時間目は、初めて全体を通しての朗読を行いました。同じ役柄でも人がどんどん入れ替わります。「つう」役だけでも10人余りになるので、演者による個性の違いが見られます。

4時間目には、壇上に4本の立て看板を設置し、「つう」「与ひょう」「惣ど」「運ず」の4人の登場人物名を表示しました。朗読の際には、自分の配役の看板の前に立ち、誰を演じているのかが分かるようにします。この頃になると、役になり切り声色を工夫する生徒、登場や退場のタイミングをはかる生徒、簡単な振り付けを考案する生徒などが現れ、舞台が活気づいてきます。

配役を示す立て看板

配役を示す立て看板

 

そして迎えたのが5時間目の「発表会」です。生徒たちは制服と革靴に身を包み、りゅうとした出で立ちで次々登壇します。朗読劇なので脚本に視線を走らせるものの、最初の頃の棒読みからは格段に進歩し、マイクを通して聞こえてくる声も、各生徒なりに堂々としています。客席の生徒たちも、神妙に劇の成り行きを見守っています。発表会には、毎時間数名の教員が参観に訪れ、それが緊張感をさらに高めていきます。語り継ぐこと30分、舞台上の生徒も観客も、鶴の姿に変化(へんげ)し飛び去る「つう」を茫然と見送る「与ひょう」の心境に同化しつつ、朗読劇は幕を閉じました。

 

すっかり役に成り切っています

すっかり役に成り切っています

 

振り付けを工夫する班も

振り付けを工夫する班も

 

演劇経験のある牛込先生の講評

演劇経験のある牛込先生の講評

 

「お疲れさまでした」

「お疲れさまでした」

 

中学2年生にとっては、中1での「ヤング・アメリカンズ」以来のパフォーマンス体験でした。今後も国語科では「表現」の領域を広くとらえ、さまざまな挑戦をして行きたいと思います。

最後の振り返りシート

最後の振り返りシート