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校長だより

短い2月

毎年のことながら2月は短く感じます。暦の上でも28日しかありませんし、成城では1日から中学校入学試験が始まり3日、5日と続いて、12日が高校入学試験です。これらの緊張の日々が去ると17日に中学の入学手続きを済ませた新入生対象の説明会があり、2月はあと残り10日ほどになります。このようにあっという間に過ぎていく2月ですが、校長室には生徒たちの様々な成果が届きました。

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1. 第15回「新聞切り抜き作品コンクール」

皆さんは、NIE(エヌ・アイ・イー)を知っていますか。Newspaper in Educationの略で、新聞を活用した教育のことをいいます。本校は今年初めて、NIE実践指定校に認定されました。

生徒が新聞に親しみつつ読解力や社会への関心を高めることを目的に、中学2年生の国語では全員が「新聞切り抜き作品コンクール」に参加しました。新聞記事を切り抜いて自分でテーマを設定し、自作の新聞を作品としてコンクールに応募するという取り組みです。授業の一環として全員が取り組んだ結果、中学校の部で、2年飯野侑介君の作品「偉大な赤ちゃん誕生」が入選、関口隆一郎君の作品「歴史的発見2017」が佳作を受賞しました。作品の写真にある通り、二人ともテーマに合わせて沢山の新聞記事を集め、まとめ上げた様子がよく分かります。課題意識をもって深く考えようとする姿勢がこれからさらに育っていくと素晴らしいと思いました。

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本校ではこの他にもアクティブラーニングの一環として様々な発表授業を展開しています。先週たまたま廊下を歩いていたら、高校1年生の国語の授業で生徒が前に出て発表しているところに遭遇しました。高校生がとても生き生きとしていて感心しました。中2「夕鶴」朗読劇発表会もありました。こちらはすでにホームページで紹介されています。

2. 第12回「科学の芽」賞で学校奨励賞

2月に朝永振一郎記念「科学の芽」賞の賞状が校長室に届きました。努力賞が2枚と学校奨励賞でした。「学校奨励賞」は、自然や科学への関心と芽を育む教育活動に、積極的に取り組んでいる学校を表彰するものです。本校の理科の授業での取り組みが評価されたと思っています。

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「努力賞」は、第一次審査を通過して成果が認められたものに贈られます。惜しくも「科学の芽賞」には選ばれませんでしたが、意欲的に取り組んだ結果だと思います。中学2年百瀬将真君の「the 洗濯!」と、富澤義光君の「コーラで本当に歯が溶けるのか」が努力賞を頂きました。二人ともよく頑張りました。

3. 中学校新入生説明会

2月17日(土)の午後、成城中学校入学手続きをした入学予定者を集めて入学に備えての説明会をしました。今年の成城中学入学試験の応募者は昨年とほぼ同数で、延べ2199名でした。厳しい試験を終えて集まった小学6年生たちの顔はどこか穏やかでホッとしている顔。私たちの予想を超えて多くの生徒たちが入学することになりました。第一希望者も増えた気がします。この日私からは、受験からの「切り替え」とこれからに向けた「準備」の話をしました。その後学年主任などから「しおり」に沿って説明がありました。

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この日は体育館で入学準備用品の販売もあり、親子で買い物をする姿が印象に残りました。私が、「ワクワクしていますか。」と聞くと「はい!」とにこにこ元気に答える小学生。「校長先生、きょうから切り替えます。よろしくお願いします。」という保護者。いろいろ受験のドラマがあったことでしょうね。皆さんの期待を裏切らぬよう、チーム成城みんなで頑張っていこうと思います。

4. ひと足早い3月考査

中学3年生が3月3日から、高校2年生が3月4日から修学旅行に行く関係で、この二つの学年は昨日2月27日から「3月考査」が始まりました。本校では試験一週間前から部活動停止のため、自修館を使って勉強する人が増えます。今日も満席でした。IMG_2755 - コピー 自修館の中では私語厳禁なので、友達とは廊下で教えあったりします。IMG_2751

進路指導室にはチューターの先生や先輩がいて質問することができます。

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この日は満席で、空席を探しに来た生徒は、カフェテリアで勉強していました。中学生には別室に自習室が設けられます。自修館も自習室もカフェテリアも、勉強する生徒たちでいっぱいでした。

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私は3月3日から中学3年生沖縄修学旅行に同行します。成城では修学旅行、3月考査が終わるとすぐ卒業式です。巣立ちゆく成城生にどんなメッセージを送ろうか、と考えている今日この頃です。2月は本当に短くて、時間が欲しいですね。

平成30年2月28日     栗原 卯田子