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1年の締め括り ~修了式~

修了式の意味

3月22日、小講堂にて、中学修了式と高校修了式、それぞれが挙行されました。中学1年生と2年生、高校1年生と2年生、2学年ずつの式典です。
終業式とは異なり、1年間の修めの式として、厳粛な空気の中、学事報告から始まり、今年度おおいに努力した生徒たちへ「師親会奨学賞」「優等賞」「皆勤賞」の表彰が行われました。

授与される生徒たちの名前が読み上げられると、まわりの生徒たちから歓声やどよめきが起こります。照れくさそうに、まだまだ不慣れで緊張した様子で立ち上がる中学1年生。入学してから1年、ずいぶんと制服姿が様になってきました。皆、頑張りました。おめでとうございます。

校長式辞

1年を振り返り、日々ニュースで目にする世界の動向や地球環境の変化、コンピューターの進化、そうした中で、人間が大切にしていくことは何か?岩本校長から生徒たちへの問いかけと校長の思いが語られました。

「そもそもAIとはどういうもの?」

昨今、コンピューターの進化は著しく、入力した質問に対して、まるで人間のように自然な対話形式でAIが答えるチャットサービス、チャットGPTが話題になっています。生活が大きく変わっていく可能性を秘めています。

「そもそもAIとはどういうもの?」
AIとは、Artificial Intelligence(人工知能)の略です。
これは、コンピュータが実際に考えて答えを出している訳ではありません。膨大なデータベースの中から、問いに対する答えを機械が選び出し提示してくれる仕組みです。蓄積された過去のデータから最適なものを選んでいった末の回答を提示してくれているだけなのです。ですから、データベースが不完全である場合は、当然ながら適切ではない回答が提示されます。

AIから得た回答をどのように判断して処理していくかが重要です。AIが出した回答をどう使うのか、最終的に判断するのは人間です。そのためには人間がいろいろなことを学び、判断する力をつけておく必要があります。

学習十五則【其の十一】

「常に自力にて問題を解くことをつとめよ。自己を創造するの道は、事物に対して自己の判断を下すにあり。」
自分でやらなければならない。最終的には自分で判断していかなければならない。

学ぶことの根本には、学習十五則があります。
チャットGPTが出した回答をどう捉えるか?それが、人間がやらなくてはならない一番大切なことです。

「無限の瞳」から波及したもの

3月19日、中国新聞に、本校OBが取材を受けた『無限の瞳』の記事が掲載されました。

※被爆地広島に本社を置く中国新聞の「原爆・平和」に関するニュースや連載記事が掲載されているウェブサイト「中国新聞平和メディアセンター」の「ニュース>3月」にも掲載されています。

[ヒロシマの空白 証しを残す] 「無限の瞳」台本が現存 被爆後 白血病で亡くなった高校生の映画

[ヒロシマの空白 証しを残す] 「無限の瞳」製作メンバーの古手さん 核への怒り 映画に込め

当時、話題となった『無限の瞳』に心を動かされた愛知県の高校生が、千羽鶴を広島の日赤病院へ送り届けるという行動を起こしました。その高校生たちの思いが、入院していたひとりの少女へ折り鶴を折るきっかけを与えました。そして、千羽鶴を飾って平和を願うことへ繋がっていきました。
平和の象徴となっている千羽鶴、「きっかけ」は『無限の瞳』でした。

 

※参考資料

中国新聞平和メディアセンター>佐々木禎子さんと原爆の子の像


心を動かされた人々が、ちがう行動を始める。これが大切なことです。「誰かのために何かをする」その行動が波及して人の心を動かしていく。
皆さんも普段の生活の中で、部活でも勉強でも「自分ができることをやる」、そうした行動が誰かの心を動かしていくかもしれません。「誰かのために何かをやる」ことを胸に秘めて日々を過ごしていってもらいたいと願います。

令和4年度修了

春休み、今までできていなかったことをやってみて、いいスタートが切れる準備をして新しい学期を迎えましょう。