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中学校 高等学校 卒業式

3月20日、中学校と高等学校それぞれで、卒業式が行われました。
岩本校長先生は、高等学校の卒業式において、以下のような式辞を述べました。

この時期に咲く桜も、例年より10日早い、早い春の訪れは華やかな気持ちを与えてくれる一方、地球規模の温暖化について考える必要性を示唆しています。こういった地球環境の問題は、自然環境に限ったことではなく、各地で起きる紛争の影響が、世界的な政治や経済の問題として広がっている成城高等学校を卒業する皆さんには、そういった問題解決のために、何らかの力を発揮して、より平和な社会の構築に貢献していってもらいたいと考えています。

誰かのために生きることにこそ、生きる価値がある

校長先生は、ノーベル賞を受賞したアインシュタインの考え

「誰かのために生きることにこそ、生きる価値がある」

を伝えました。現在行われている野球のWBC、日本代表の甲斐拓也選手がチームの指揮を高めるために言った

「誰かのために頑張る人は強い」

という言葉にも触れました。

みなさんもこれからの人生により輝いていくために、世のために人のために、力を発揮するという思いをもって、それぞれの道を歩んでいってほしいと思います。

校長先生は、「誰かのために」という思いを果たすために、意識してほしい3つのことを述べました。

1.これからも様々なことを学び続けること

卒業後は専門とする分野にとどまらず幅広い知識を身に付けてください。社会の問題を解決するためには文系理系といった垣根はありません。

2.様々な人の立場になって対話をすること

様々な人との対話から、自分の役割が見えてくることでしょう。様々な人の暮らす歴史や文化、言語について学び、多様性について受け入れる準備をしてください。

3.自分で考えたことを実際に行動に移すこと

失敗しても構いません。きっと何かが起こることでしょう。自分だけで何かを成し遂げようとするのではなく、周りの人の力を借りることも重要です。みなさんの周りには、かならず理解してくれる人がいて、力となってくれるはずです。

 

この3つのことが、本校の校章「三光星」に込められている

「知・仁・勇」

にも共通する考えだということを示し、卒業生が自学自習の言葉を胸に地道な努力を積み重ねていって、様々な場面のリーダーとして活躍していることを願って、式辞をしめくくりました。

校長先生の式辞の後は、理事長先生と師親会会長からの温かいお祝いのお言葉いただきました。

また、在校生代表として生徒会長からの送辞、それに応えた卒業生代表の答辞が行われ、卒業生の晴れの門出の温かいエール交換となりました。

 

穏やかな春の日、卒業生が希望を胸に巣立っていきました。