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卒業と進級

卒業式

強い北風の吹く、晴天の令和6年3月21日。成城中学校と成城高等学校、それぞれの卒業式が挙行されました。

中学校卒業式

普段とはちがう引き締まった空気の中、中学3年生たちは、中学での3年間、努力したこと、あきらめたこと、達成できたこと、しくじってしまったこと、さまざまな思いを胸に、式に臨みました。

「義務教育を終えたこと。まわりの人たちへの感謝を忘れないこと。これからは自らの意志で学んでいくこと。」
岩本校長からのことばに聞き入る姿には大きな成長を感じさせました。

 

第138回 高等学校卒業式

校長式辞

三光星ボタンの学生服を身に着けるのも最後の一日です。

岩本校長は、高等学校の卒業式において、次のような式辞を卒業生へ贈りました。

世界各地で起こっている紛争、温暖化という言葉から沸騰化と言われるような地球規模の気候変動、生成AIの登場による情報技術の進化など、社会において変化が起こり続けています。過去に起こった出来事から学び、現在起こっていることを地道に観察することが必要です。そして変化に対して何らかの対策を考えていかなければならない。

どのような目で物事を見つめることが大切なのだろうか?

「防災」という言葉を最初に用いたのは、物理学者の「寺田寅彦」です。自然を愛し、人間を愛し、人類を愛す寺田の根底にある認識は、「科学は『人の役に立つもの』ということです。

卒業生のみなさんは、今後、様々な分野で学んでいくことと思います。何かを学ぶきっかけには、単純に好きだから、あるいは、学ぶことが自分を高めるから、といったことがあります。学ぶことの入り口は、「自分」から始まりますが、次第に自分の外に向かっていき、「人の役に立つ」ということにつながっていくことでしょう。そして、誰かのためになるという実感を得ることが、みなさん自身の幸せとなるのです。

「人の役に立つ」という感覚を得るために、意識してほしい3つのこと

1、【知】様々な分野に目を向けて学び続けていってください。文系理系と言った垣根を越えて、さらには世界のことから、小さな地域のことまで、専門とする分野にとどまらず、幅広い知識を身につけてください。幅広い視野を持った人こそがこれまでも、これからも求められている人材なのです。

2、【仁】様々な人と対話してみてください。文化の違う人たち、さらには言語の違う人たち、自分とは異なる考えを持っている人と接することで、自分自身の考えが明確になっていくことでしょう。それには、オンラインの会議も有効かもしれませんが、やはり現地に赴いて、対面で話すことが重要なのです。

3、【勇】自分で考えたことを何らかの形にして、外に発信してみてください。文字にしてみたり、何かを作ってみたり、それを人に評価してもらうことで、自分にフィードバックされ、そこから、さらに新しい考えが生まれてくるのです。

 

今後、様々な課題に向き合うときが来ると思います。そのようなときにこそ、この学校で学んだことを生かしていってください。みなさんが直面する問題を解決するために、この3つのことが重要になってきます。

送辞と答辞

第138回生もまた、三光星をこころに颯爽と巣立っていきました。

令和5年度 修了式

卒業式翌日の3月22日、小講堂にて、中学校修了式と高等学校修了式のそれぞれが挙行されました。
中学1年生と2年生、高校1年生と2年生、2学年ずつの式典です。

1年間の修めの式として、学事報告に続き各種表彰が行われました。

岩本校長からは本校の歴史にまつわるお話がありました。

東京新聞に、西郷隆盛のご子息が本校で学んでいたと掲載されました。歴史のある学校ということを改めて感じ、歴史を勉強してみたいと思いました。学問をするには、もう遅いということはありません。いつからでも始めたらいいでしょう。中には、どうやって勉強をすすめたらよいかわからない人もいるでしょう。そんなときには、音読から始めてみてください。

今日は、学業十五則の其の五です。

学習十五則 其の五

五、
書を読むには、先ずその大略に通じて、後更に精研すべし。筆を執るには、先ず其想の要所を整へよ。問題を解くには先づ其要所を捉へよ。

 

教科書を声に出して読んでみてください。理解が曖昧な部分で必ず引っ掛かります。声に出して読むことで、自分の理解できていることといないことが分かります。

是非、春休みに試してみましょう。

 

東京新聞 TOKYO Web>社会>話題 2024年3月13日22時27分(共同通信)
西郷隆盛の末っ子写真発見 福岡の子孫所蔵と歴史研究家