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自転車競技部:令和5年度関東高等学校自転車競技大会(トラック競技)

令和5年度関東高等学校自転車競技大会(トラック競技)(全国高等学校総合体育大会自転車競技(トラック競技)予選)結果報告

自転車競技部は,令和5年度東京都高等学校総合体育大会自転車競技で出場権を得た令和5年度関東高等学校自転車競技大会(以下,関東大会)に出場してきました。

この大会は,関東高等学校体育連盟主催の関東ブロック(1都7県)の高校生チャンピオンを決める大会ですが,全国高等学校総合体育大会(いわゆるインターハイ)の自転車競技大会の予選大会を兼ねています。

今回は,関東大会のうち,トラック競技の部について報告します。

成城からは,高3冨澤君が4km速度競走に出場しました。

6月2日(金)に公式練習(大会会場の競輪場を走らせてくれる練習)・監督会議・開会式が行われ,男子のチームパーシュート・チームスプリント,女子の2kmインディビジュアル・パーシュートが行われました。

監督会議では,4km速度競走ではヘルメットカバーを使うためエアロヘルメットの使用は不可であること,全国高等学校総合体育大会自転車競技大会の関東ブロック枠が12人であるため一定の条件が満たされた場合は,決勝だけでなく順位決定戦も行われること,個人ロードレースでは飲食料の補給はできないが,機材交換がスタート/フィニッシュ地点で行えること等が伝えられました。(飲食料の補給については前日に審判団より気温上昇が予想されるため,可能に変更になりました。)

続いて,オンラインを使わない開会式が行われました。関東高等学校自転車競技大会のオンラインを使わない開会式は新型コロナウイルスが流行する前の令和元年度ぶりに行われたと思います。(その大会の記事

成城は,残念ながら団体種目であるチームスプリントとチームパーシュートにはエントリーしていませんでしたので,競技を見学してグリーンドーム前橋を後にしました。

 

6月3日(土)に高3冨澤君が出場する4km速度競走の予選が行われました。

4km速度競走は、「先頭責任を果たしつつゴール着順を争う」種目です。先頭責任は、“競輪場の半周ごとに引かれた白線を先頭で駆け抜けた選手が責任を果たしたとみなされる。そして、果たすべき先頭責任の回数は出場人数と競輪場の周長によって決まる。最終順位は先頭責任を完了した選手(過剰に先頭責任を果たしても優位にはならない)→部分的に先頭責任を果たした選手→1回も先頭責任を果たせなかった選手の順番に順位が決まる。(先頭責任を果たした回数が同じ選手は最終着順で優劣が決まる。)”とされています。

高3冨澤君はこの関東大会と同じ日本トーターグリーンドーム前橋で昨年の関東高等学校新人自転車競技大会(記事はこちら)でも4km速度競走に出場していました。

4km速度競走の高3冨澤君

4km速度競走の高3冨澤君

出走が11名ということで,必要とされる先頭責任の回数は3回となりました。予選では,お得意の(?)スタートダッシュを決めて,最初の先頭責任を果たしにいく作戦を採用しました。ここ最近は,思ったようなレースができることが多く,見事に最初の先頭責任だけでなく,2回目の先頭責任も果たすことができました。途中は後ろに下がり,同じ東京都の選手に先頭を譲ってあげる形となり,他の選手を風除けにして空気抵抗を少なくして走行することに成功し,うまく足を休めることができました。中盤で,他の選手も足を休めるべく後ろに下がったところで高3冨澤君は再度先頭に出て3回目の先頭責任を果たし,先頭責任を完了することができました。

最終的に6人の選手が先頭責任を完了することに成功しました。決勝に進めるのは6人ですので,この段階でゴールできれば決勝に進出できるのですが,高3冨澤君はゴールスプリントに加わり,2着でゴールしました。1着でゴールした選手も先頭責任を完了していましたので,第2位で決勝進出となりました。

この日は,これで競技は終わりとなった高3冨澤君は普段は着順を争っている東京都の選手達の応援をして過ごしました。

6月4日(土)は4km速度競走の決勝が行われました。決勝は12人でのレースとなり,先頭責任の回数は2回となりました。決勝に上がってきた選手達を相手に高3冨澤君は最初の先頭責任を果たすことはできませんでしたが,前方で走ることができ,先頭責任を完了した選手が足を休めるために後方に下がったところで先頭責任を1回果たすことができました。高3冨澤君も足を休めるために後方に下がって走行している最中に,前方で選手同志の衝突があり落車が発生しました。高3冨澤君の目の前を走っている選手はその落車した選手に突っ込んで同じく落車してしまったのですが,高3冨澤君は大きくこれを避けることで落車を免れることができました。高3冨澤君のすぐ後ろを走っていた選手も落車してしまっていたことから,余裕を持って走っていたことで前方の落車に対応する余裕があったことと,高3冨澤君の反射神経の良さが活きたのだと思います。落車により場内がざわついている間に高3冨澤君は2回目の先頭責任も果たすことに成功し,先頭責任を完了することができました。あとはゴールスプリントで順位が決まります。いずれも全国高等学校総合体育大会自転車競技大会への出場権をほぼ手にしている強豪選手とのゴールスプリントでは惜しくも6着でした。が,5着までに先頭責任を完了していない選手が1人いたため,最終順位は第5位となりました。

関東高等学校自転車競技大会で入賞は成城高等学校自転車競技部の歴史上初めてのことです。この結果を大いに讃えたいと思います。

賞状をもらう高3冨澤君

賞状をもらう高3冨澤君

関東高等学校自転車競技大会の横断幕を背に記念写真

関東高等学校自転車競技大会の横断幕を背に記念写真

そして,後日行われた,全国高等学校総合体育大会自転車競技大会選考会議にて,高3冨澤君は2年連続で4km速度競走の出場権を得ました。

令和5年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会は

8月5日(土)開会式@函館競輪場

8月6日(日)ロードレース@函館市特設ロードレース・コース

8月7日(月)〜9日(水)トラックレース@函館競輪場

8月9日(水)閉会式@函館競輪場

で開催される予定です。

 

最後に,多忙な中,令和5年度関東高等学校自転車競技大会を主催してくださいました関東高等学校体育連盟,主管してくださいました関東高等学校体育連盟自転車競技専門部・群馬県高等学校体育連盟自転車競技専門部他,関係する団体の皆様に感謝申し上げます。

また,大会出場にあたり,経費補助をしてくださいました成城学校師親会に深く感謝申し上げます。

自転車競技部顧問